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ジカウイルス発生地域の滞在者、8週間は妊娠を控えるようWHOが勧告

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2016年06月16日 AM10:00

性行為によるジカウイルス感染は想定以上

妊娠を計画している女性は、自身やパートナーがジカウイルス感染の発生地域に滞在した場合、少なくとも8週間は妊娠を控えるほうがよいと世界保健機関(WHO)が勧告している。


画像提供HealthDay

ジカウイルス感染の原因は、依然として蚊の媒介によるものが最も多いが、性行為による感染もこれまでの想定以上に多いという。男性パートナーにすでにジカウイルス感染の症状がみられる場合は、6カ月間は妊娠を控える必要があるとWHOは述べている。

ジカウイルスに感染しても5人中4人は症状が全くなく、症状があっても発熱、発疹、関節痛、目の充血などの軽いものであることが多い。しかし、最も重大なリスクは妊娠中に胎児を襲う小頭症である。ジカウイルス感染の大部分はラテンアメリカで生じており、ブラジルでは推定5,000例の小頭症が発生している。米国保健当局は、フロリダ、ルイジアナ、テキサスなどの湾岸の州では蚊の季節に入れば感染の発生が予想されると述べている。

米国保健当局は先ごろ、集計方法の変更によりジカウイルスに感染した妊婦の数が3倍に増加したと報告している。米国疾病管理予防センター(CDC)によると、これまでに米国および米国領で推定280人の女性感染者が追跡されている。以前はジカウイルスによる症状または妊娠合併症のある妊婦のみを集計していたが、最近の報告では、女性にジカウイルス感染の症状がなくても、小頭症の児が生まれる場合があることがわかっているという。

蚊によるウイルスの拡散を防ぐため、連邦政府、州、各地方の保健当局は、蚊の駆除の向上、ジカウイルスの検査能力の拡大、蚊の防御に関する市民への強い呼びかけという3本柱からなる戦略を展開している。ジカウイルス感染の活発な地域に住む妊娠可能年齢の女性は、長袖長ズボンを着用し、屋外では虫除けを利用するとともに、できる限り屋内で過ごすことにより蚊から身を守る必要があると、CDCは述べている。

オバマ米大統領はジカウイルス対策に19億ドルの予算を割り当てることを議会に要請しているが、未だ合意は得られていない。(HealthDay News 2016年5月31日)

▼外部リンク
Zika Infections Through Sex More Common Than Thought: WHO

HealthDay
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