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LCZ696、米国・欧州の心不全ガイドラインでClassⅠに推奨-スイス・ノバルティス

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2016年06月07日 AM06:06

ネプリライシン阻害薬「サクビトリル」、「バルサルタン」を含有

スイスのノバルティスは5月21日、米国の米国心臓病学会(ACC)、米国心臓病協会(AHA)および米国心不全学会(HFSA)と、欧州の欧州心臓病学会(ESC)が同時に発表した「改訂版臨床診療ガイドライン」で、同社の「」がClass Iの推奨を得たと発表した。

LCZ696は、機能不全に陥った心臓の負荷を軽減する1日2回投与の薬剤。心臓に対する防御的な神経ホルモン機構(NPシステム、ナトリウム利尿ペプチドシステム)を促進すると同時に、過剰に活性化したレニン・・アルドステロン系(RAAS)による有害な影響を抑制することで作用する。同剤は、新規化合物であるネプリライシン阻害薬「サクビトリル」およびアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)「バルサルタン」を含有している。

LCZ696は、欧州では左室駆出率が低下した症候性慢性心不全の成人患者が適応。米国では、収縮不全を伴う心不全(NYHAクラスII~IV)の患者の治療を適応としている。同剤は通常、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬またはARBに替えて、他の心不全治療薬と併用投与される。

日本人慢性心不全患者を対象とした第3相臨床試験が実施中

米国、欧州の両ガイドライン委員会は今回、これまでに実施された中で最大規模の心不全試験「PARADIGM-HF」のエビデンスを元に検討。同試験では、左室駆出率の低下した心不全(HFrEF)患者において心血管死および心不全による入院がLCZ696により有意に減少したことが示されているという。

今回の改訂により、米国ではACE阻害薬またはARBに替わり、LCZ696がβ遮断薬およびアルドステロン拮抗薬と併用で、左室駆出率の低下したHFrEFの標準治療となった。また、同ガイドラインでは、軽度から中等度の症状があるHFrEF患者では、ACE阻害薬またはARBからLCZ696への切り替えが呼びかけられている。

また欧州では、ESC心不全ガイドラインで、PARADIGM-HF試験の組み入れ基準を満たすHFrEF患者に対して、ACE阻害薬またはARBからLCZ696に切り替えるよう推奨している。

なお、現在日本においては、日本人の慢性心不全患者を対象としたLCZ696の第3相臨床試験が実施されている。

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