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内視鏡検査前日、絶食するよりも低繊維食を食べたほうが良い?

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2016年06月01日 AM10:00

大腸内視鏡検査の前日の絶食は不要?

大腸内視鏡検査で、胃を空にするつらい準備は必要でない可能性が、新たな研究で示唆された。通常、内視鏡検査の前日には固形食を控えて清澄流動食を摂取し、下剤を飲む必要がある。しかし今回の研究では、少量の低繊維食を摂取しても検査への悪影響はみられず、むしろ従来の清澄流動食を摂取するよりも、腸は検査に適した状態になることがわかった。


画像提供HealthDay

研究著者である米カリフォルニア大学アーバイン校臨床助教授のJason Samarasena氏は、「大腸内視鏡検査の前日に何も食べてはいけないという思い込みは誤りである可能性がある」と述べている。

米国がん協会(ACS)によると、米国では今年13万4,000例以上の大腸がんが診断されると推定されている。50歳以上の人には内視鏡によるスクリーニングが推奨されているが、準備が大変だという理由で検査を受けない人も多いという。

今回の研究では患者83人を対象として、大腸内視鏡検査の前日に清澄流動食を摂取する群と、低繊維食(マカロニ、チーズ、ヨーグルト、精白パン、ランチミート、アイスクリームなど)を少量摂取してもよい群のいずれかに割り付けた。低繊維食群の患者は脂肪、蛋白、炭水化物を合わせて1,000~1,500kcal摂取した。

その結果、低繊維食群のほうが、清澄流動食群よりも腸の準備状態が良好な患者が多かった。また、低繊維食群は検査当日朝の疲労が少なかった。食事の満足度は低繊維食群が97%、清澄流動食群は46%であった。

低繊維食は「低残渣食」とも呼ばれ、消化器系内で容易に液化するため、大腸から排出されやすいとSamarasena氏は説明する。一方で野菜、果物、ナッツ類、種子類、穀物などの食物繊維が豊富な食品は、腸を通過するときに未消化であることも多く、検査の妨げとなることがある。なお、固形物を食べたほうが腸が綺麗になるのは、「おそらく、食べることによって腸が刺激され、排泄が促されるためである」と同氏は述べている。

今回の研究は小規模なものだが、他の研究でも同様の結果が出ているとSamarasena氏は指摘する。米カイザー・パーマネンテ医療センター(カリフォルニア州)のTheodore Levin氏は、「この知見は有益だが、内視鏡検査の準備方法を変更する場合は事前に医師に相談する必要がある。特に糖尿病患者などでは、低繊維食を検討する価値がある」としている。

この知見は米サンディエゴで開催された米国消化器病週間(DDW)会議で発表された。学会発表された研究は、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。(HealthDay News 2016年5月24日)

▼外部リンク
Time to Drop the ‘No-Eating Rule’ Before Colonoscopy?

HealthDay
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