医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 抗PD-1抗体「ペムブロリズマブ」でコ・プロモーション契約を締結-MSDと大鵬薬品

抗PD-1抗体「ペムブロリズマブ」でコ・プロモーション契約を締結-MSDと大鵬薬品

読了時間:約 1分6秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2016年04月13日 PM12:00

MSDが製造販売を担当、大鵬薬品はMSDと共同プロモーションを実施

MSD株式会社と大鵬薬品工業株式会社は4月11日、同社が承認申請中の免疫チェックポイント阻害剤()「」(一般名)の日本におけるコ・プロモーション契約を締結したと発表した。

ペムブロリズマブは、抗腫瘍作用を有する活性リンパ球に主に発現するPD-1受容体と結合し、主に腫瘍細胞に発現するリガンドPD-L1およびPD-L2の相互作用を阻害するヒト化モノクローナル抗体。PD-1受容体リガンド相互作用を阻害することによって、抗腫瘍免疫応答を含むPD-1経路を介する免疫応答の抑制を解除する。

今回締結された契約に基づき、ペムブロリズマブの製造販売はMSDが行い、大鵬薬品は、MSDと共同してプロモーションを行うという。

」施行後初の対象品目の1つに指定

ペムブロリズマブについては、MSDが2015年12月22日に、切除不能または転移性の悪性黒色腫に対する効能・効果について、さらに2016年2月29日には、切除不能な進行または再発の非小細胞肺がんに対する効能・効果についての製造販売承認申請を行った。

また、膀胱がん、、乳がん、胃がん、頭頸部がん、、食道がん、大腸がん、ホジキンリンパ腫、進行性固形がんについても臨床試験が進行中。2015年10月27日には、治癒切除不能な進行・再発の胃がんに対する効能・効果について、厚生労働省から「先駆け審査指定制度」施行後初めての対象品目の1つに指定されている。

両社は、がん治療の新たな選択肢として期待される同剤の共同プロモーションによる緊密な協働関係を築き、患者と医療従事者に一層の貢献をしていきたいとしている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 全身型重症筋無力症治療薬ヒフデュラ配合皮下注を発売-アルジェニクス
  • バビースモ、網膜色素線条P3試験で主要評価項目達成-中外
  • 婦人科疾患の診断や不妊治療に有用な免疫検査パネルを発売-シスメックスほか
  • 新型コロナの次世代 mRNA ワクチン「コスタイベ筋注用」、国内第Ⅲ相試験で既存オミクロン株対応2価ワクチンに対する優越性検証を達成-Meiji Seika ファルマ
  • SGLT2阻害薬、糖尿病関連腎臓病の進行を抑える新たな仕組みを発見-岡山大ほか