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緑内障の予防に毎日1.5カップの青菜類を

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2016年01月25日 AM10:30

青菜類を毎日食べると緑内障の予防によい

青菜類を毎日食べると、緑内障リスクが20%以上も低減する可能性のあることが、新たな研究で示された。


画像提供HealthDay

米国立眼病研究所(NEI)によると、緑内障は前眼部の液体が増加することによって視神経が圧迫・損傷される眼の疾患で、失明に至ることもあるという。ただし、今回の研究では青菜類の摂取と緑内障リスク低減の因果関係は明らかにされていない。

今回の研究は、米ブリガム・アンド・ウイメンズ病院およびハーバード大学医学大学院(ボストン)のJae Kang氏が率いたもの。1984~2012年に看護師健康調査(Nurses’ Health Study)に参加した約6万4,000人および1986~2014年に医療従事者追跡調査(Health Professionals Follow-up Study)に参加した約4万1,000人を追跡した。

対象者はいずれも40歳以上で、調査開始時点で緑内障はなく、2年ごとに眼の検査を実施した。25年超の追跡期間中に、約1,500人が緑内障を発症した。

同氏らは、対象者を青菜類の摂取量に応じて5つのグループに分けた。最も多い群は1日に平均1.5サービング(約1.5カップ)、最も少ない群は3日に約1サービングを摂取していた。解析の結果、最も多く食べた群では、緑内障リスクが20~30%低減していたという。

なぜ、青菜類は眼によいのだろうか。

「緑内障では、視神経への血流の障害があると考えられる。この血流を制御する重要な因子の1つが、一酸化窒素と呼ばれる物質である。青菜類には一酸化窒素の前駆物質である硝酸が含まれており、多量に摂取すれば、体内の一酸化窒素も増大する」と、Kang氏は説明している。この知見は、「 Ophthalmology」オンライン版に1月14日掲載された。

この知見について、米ヒューストン・メソジスト病院の眼科医であるRahul Pandit氏は、「納得できる結果だ」とコメント。「本研究は、大規模集団を対象に青菜類の摂取が緑内障リスクを低減させる可能性を示した初めての研究である。緑内障患者では、眼内の一酸化窒素の産生が低下しているというデータもある。この知見は臨床に応用できる可能性がある」と指摘している。

「青菜類の摂取量を増やそう」というアドバイスによるリスクは低いと考えられるが、Pandit氏は、摂取量を増やすことに問題がないかを、かかりつけの医師に相談することを勧めている。(HealthDay News 2016年1月14日)

▼外部リンク
Green, Leafy Vegetables Each Day May Help Keep Glaucoma at Bay

HealthDay
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