医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 乾癬治療薬「イキセキズマブ」で販売提携契約締結-イーライリリーと鳥居薬品

乾癬治療薬「イキセキズマブ」で販売提携契約締結-イーライリリーと鳥居薬品

読了時間:約 1分6秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2016年01月13日 PM12:00

国内の皮膚疾患領域で販売強化

日本イーライリリー株式会社と鳥居薬品株式会社は1月8日、日本イーライリリーが開発中で昨年「中等症から重症の尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症」を適応症として国内における製造販売承認申請をした、ヒト化抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体「(遺伝子組換え)製剤」について、日本の皮膚疾患領域における戦略的な販売提携契約を締結したと発表した。

乾癬は、皮膚に現れる慢性の非伝染性の自己免疫疾患。罹患者は全世界で1億2500万人、日本では43万人と推計されている。乾癬で最もよく見られる尋常性乾癬では、銀白色の鱗屑をともなった境界明瞭な盛り上がった紅斑が現れ、その約17%が中等度から重度といわれている。

イキセキズマブは、米国イーライリリー社が世界同時開発を進めており、日本でも多くの患者が治験に参加。今回の契約に基づき、皮膚疾患領域における医療従事者への情報提供活動は鳥居薬品と日本イーライリリーの両社で行っていく。

乾癬治療の新たな選択肢として

同剤は、ヒトインターロイキン17A(IL-17A)に高い親和性を持って特異的に結合し中和するモノクローナル抗体。乾癬において、IL-17Aは過剰な角化細胞の増殖と活性化に主要な役割を果たす。皮下注射により投与される。

国内での承認申請は、、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症を適応症として、乾癬患者を対象とした国際共同試験(UNCOVER-1、UNCOVER-2、 UNCOVER-3)および国内臨床試験(UNCOVER-J)結果に基づいて行われた。

両社は、今回の契約締結により、同剤を乾癬治療の新たな選択肢として、皮膚疾患領域の医療へ今後も貢献していきたいとしている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 全身型重症筋無力症治療薬ヒフデュラ配合皮下注を発売-アルジェニクス
  • バビースモ、網膜色素線条P3試験で主要評価項目達成-中外
  • 婦人科疾患の診断や不妊治療に有用な免疫検査パネルを発売-シスメックスほか
  • 新型コロナの次世代 mRNA ワクチン「コスタイベ筋注用」、国内第Ⅲ相試験で既存オミクロン株対応2価ワクチンに対する優越性検証を達成-Meiji Seika ファルマ
  • SGLT2阻害薬、糖尿病関連腎臓病の進行を抑える新たな仕組みを発見-岡山大ほか