医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 海外 > 慢性副鼻腔炎患者の15%に閉塞型睡眠時無呼吸、手術でQOLが改善

慢性副鼻腔炎患者の15%に閉塞型睡眠時無呼吸、手術でQOLが改善

読了時間:約 1分32秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2015年09月25日 AM10:00

副鼻腔炎の手術で睡眠時無呼吸が改善

慢性副鼻腔炎の手術を受けると睡眠が改善されることが新たな研究で示された。今回の研究では、慢性副鼻腔炎患者の15%に閉塞型睡眠時無呼吸がみられたが、睡眠障害の有無にかかわらず、手術後の患者は生活の質(QOL)が改善され、よく眠れるようになったと報告しているという。


画像提供HealthDay

研究著者である米ユタ大学(ソルトレークシティ)のJeremiah Alt氏によると、「副鼻腔炎患者の主な訴えは、、疲労感、倦怠感である」という。米レノックス・ヒル病院(ニューヨーク市)の耳鼻咽喉科医Jordan Josephson氏は、副鼻腔や鼻の疾患はいびきや睡眠時無呼吸につながることが多いが、見逃され、放置されがちだと指摘している。今回の研究は「 Otolaryngology — Head & Neck Surgery」オンライン版に9月10日掲載された。

閉塞性睡眠時無呼吸は、睡眠中に短時間の呼吸停止が何度も起こる障害。Alt氏らは、慢性副鼻腔炎と睡眠時無呼吸がともにみられる患者に対する外科手術の効果を調べるため、副鼻腔炎の手術を受けた400人以上を対象にアンケートを実施した。うち60人が睡眠時無呼吸を併存しており、手術後、これらの患者には心理面や睡眠障害を含めていくつかの評価項目に改善が認められた。

睡眠時無呼吸と副鼻腔炎の関連はよくわかっていないが、米セントジョセフ病院(カリフォルニア州オレンジ)のPeter Fotinakes氏は、「眠っているときは鼻で呼吸することが多い。それができないと、口が開き、舌が自由になる」と述べ、それにより気道が塞がれやすくなる可能性があると指摘している。副鼻腔炎のみられる患者はすぐに手術が必要というわけではなく、まずは薬剤治療を試すべきだが、手術の効果は大きいとAlt氏は話している。

睡眠障害の側の視点からもまずはステロイド点鼻薬や抗ヒスタミン薬などの薬剤治療を試みるべきだとFotinakes氏は述べ、あらゆる非侵襲的な方法で効果がなければ、何らかの外科的治療を検討する必要があるとしている。Josephson氏によると「最新の手術は、全身麻酔を用いずに外来でほとんどの処置を済ませることができ、苦痛が少なく、多くの場合は翌日に仕事や学校に行くことができる」という。(HealthDay News 9月10日)

▼外部リンク
Sinus Surgery May Also Ease Sleep Apnea

HealthDay
※掲載記事の無断転用を禁じます。
このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 海外

  • 利用が増える健康系アプリ、プライバシー保護はどうなっている?
  • 新型コロナ、抗体が確認された小児でもウイルスを伝播させる可能性-米報告
  • 読解記述力、計算能力が低い小学生に見られる、日常生活における習慣とは?
  • 新型コロナ「感染・発症から1カ月後に再検査を」伊報告、その理由は?
  • 出世の速さに、その人の「性格の良さ」が影響する?