医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 肝細胞がん再発抑制剤「ペレチノイン」の国内ライセンス契約を締結-興和と中外製薬

肝細胞がん再発抑制剤「ペレチノイン」の国内ライセンス契約を締結-興和と中外製薬

読了時間:約 55秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2015年07月17日 AM06:00

興和が製品を供給、中外製薬が国内で独占的に販売

興和株式会社は7月14日、肝細胞がん再発の抑制剤として興和が開発中の「ペレチノイン」(開発コード: NIK-333)の国内におけるライセンス契約を、中外製薬株式会社と同日付けで締結したことを発表した。

今回の契約により、興和はペレチノインの製造販売承認を取得し、中外製薬は興和が供給する製品を国内で独占的に販売することになる。また、興和は同契約の対価として、契約一時金と所定のマイルストーンペイメントを中外製薬より受領するという。

肝細胞がんの再発抑制を目的とした世界初の薬剤

ペレチノインは、主にレチノイド核内受容体を標的分子とする、ビタミンA様構造を有する経口非環式レチノイド。肝細胞がんの再発抑制を目的とした薬剤としては世界初となるもので、2011年1月18日に興和が国内製造販売承認申請を行っている。

日本においては、約4万人が毎年新たに原発性肝がんと診断され、約3万人が亡くなっており、がんによる死因の第5位となっている。また、原発性肝がんのうち、肝細胞がんが約94%を占めており、根治術後の再発率は術後1年目までで30.1%、3年目までで62.3%、5年目までで79.0%と報告されている。

興和と中外製薬は、ペレチノインの市場導入により、いまだ満たされていない医療ニーズに応え、新たな治療機会を提供することで、患者をはじめ家族や医療関係者への貢献を期待すると述べている。

▼関連リンク
興和株式会社 プレスリリース

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • アレセンサ、ALK陽性早期非小細胞肺がん初の術後補助療法でFDA承認-中外
  • 全身型重症筋無力症治療薬ヒフデュラ配合皮下注を発売-アルジェニクス
  • バビースモ、網膜色素線条P3試験で主要評価項目達成-中外
  • 婦人科疾患の診断や不妊治療に有用な免疫検査パネルを発売-シスメックスほか
  • 新型コロナの次世代 mRNA ワクチン「コスタイベ筋注用」、国内第Ⅲ相試験で既存オミクロン株対応2価ワクチンに対する優越性検証を達成-Meiji Seika ファルマ