医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 抗がん剤の研究開発に関する提携契約を締結-国がんと武田薬品

抗がん剤の研究開発に関する提携契約を締結-国がんと武田薬品

読了時間:約 1分7秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2015年05月12日 PM03:45

国がんの知見と武田薬品の技術基盤を融合

武田薬品工業株式会社は5月8日、(国がん)と研究開発提携に関する契約を締結したことを発表した。これは、日本発の優れた画期的な抗がん剤を創出し、いち早くがん患者とその家族に届けるという目標のもとに締結されたもの。

両者は、抗がん剤の創薬やがん生物学の研究に携わる研究者、医師などの交流を促進し、がんの発症メカニズムや薬剤感受性に関する研究などの基礎研究の進展に寄与すること、および、基礎研究で得られた成果を臨床開発研究に応用することで新たな治療オプションを探索することを目的とし、同契約に基づき、双方の強みを活かしたがんの基礎研究から臨床開発研究における連携を実行に移すべく、必要な情報共有と協議を継続的に実施するという。

がんゲノムスクリーニング事業への参画も表明

今後の連携を深める一環として、武田薬品は、国がんが進める産学連携全国がんゲノムスクリーニング事業「SCRUM(スクラム)-Japan」に参画する。この事業は、全国の医療機関と製薬企業とが協力して実施する、がん遺伝子異常スクリーニング事業。2015年2月より始動しており、全国200以上の施設と10数社の製薬企業が参加している。同事業で構築される遺伝子情報と診療情報を合わせたデータベースにアクセスすることで、新たな医薬品の研究開発の取り組みが加速するとしている。

今回の提携を受けて国がんは、同センターが有するさまざまな細胞株や動物モデル等のバイオリソースや生物学的な解析技術、詳細な病理情報及び診療情報と連結可能な豊富な患者試料などと、武田薬品が持つ創薬開発技術や創薬候補物質などの相互の強みを活かすことにより、医薬品や診断薬の開発が一層促進されることが期待できると述べている。

▼外部リンク
武田薬品工業株式会社 ニュースリリース

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • アレセンサ、ALK陽性早期非小細胞肺がん初の術後補助療法でFDA承認-中外
  • 全身型重症筋無力症治療薬ヒフデュラ配合皮下注を発売-アルジェニクス
  • バビースモ、網膜色素線条P3試験で主要評価項目達成-中外
  • 婦人科疾患の診断や不妊治療に有用な免疫検査パネルを発売-シスメックスほか
  • 新型コロナの次世代 mRNA ワクチン「コスタイベ筋注用」、国内第Ⅲ相試験で既存オミクロン株対応2価ワクチンに対する優越性検証を達成-Meiji Seika ファルマ