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VMAT2阻害剤「NBI-98854」のライセンス契約を締結-田辺三菱製薬

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2015年04月06日 AM08:00

米ニューロクラインバイオサイエンス社と独占的開発・販売権

田辺三菱製薬株式会社は4月1日、米ニューロクラインバイオサイエンス社との間で、「NBI-98854」に関する日本およびアジアにおける独占的開発・販売権に係るライセンス契約を締結したと発表した。両社の契約締結は、3月31日付で完了している。

今回の契約締結により、田辺三菱製薬はニューロクラインバイオサイエンス社に対して契約締結時一時金30百万ドルを支払う予定。さらに、同剤上市までに、開発および販売マイルストンとして総額85百万ドルの追加一時金を支払う可能性があるとされる。

NBI-98854は、神経終末に存在するVMAT2(小胞モノアミントランスポータータイプ2)阻害剤。ドパミン等の神経伝達物質のシナプス前小胞への取込みを減らし、不随意運動の発生に関わるドパミン神経系の機能を正常化させることができるという。

ハンチントン病や遅発性ジスキネジアを適応に開発

田辺三菱製薬は同剤について、ハンチントン病に伴う舞踏運動、遅発性ジスキネジアを適応症として開発を進める予定。ハンチントン病は、国内において指定難病に定められている遺伝性の進行性神経変性疾患で、主な症状は、舞踏運動を主体とする不随意運動、精神症状および認知障害。脳内の病変部位の神経内のドパミン量を調節することにより、ハンチントン病の不随意運動を改善すると考えられている。

また、遅発性ジスキネジアは、抗精神病薬などを長期間服用することで起こる不随意運動で、ドパミンの感受性増加等が原因と考えられている。症状は患者ごとに異なり、舌を左右に動かす、口をもぐもぐさせるなど主に顔面に現れるが、四肢や体幹部でも認められる。重症になれば嚥下障害や呼吸困難になる可能性もある。同剤は、国内で最初の遅発性ジスキネジア治療薬として期待されている。

▼外部リンク
田辺三菱製薬 ニュースリリース

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