医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 国産初の血友病インヒビター止血治療用製剤を発売-化血研

国産初の血友病インヒビター止血治療用製剤を発売-化血研

読了時間:約 1分3秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年11月17日 PM03:15

」を11日より販売開始

化学及血清療法研究所()は11月11日、インヒビターを保有する血友病患者を対象とした止血治療用バイパス製剤「バイクロット(R)配合静注用(一般名:乾燥濃縮人血液凝固第X因子加活性化第VII因子)」について、同日付で販売を開始したと発表した。


画像はプレスリリースより

インヒビターを有する血友病患者の治療では、第8因子や第9因子の関与する凝固経路をバイパスし、血液凝固反応を促進して、止血機能を発揮する製剤が用いられる。バイクロット配合静注用は、国産初の血友病インヒビター止血治療用製剤で、化血研が製造し、全国で販売・販促活動を展開していくという。

同剤は、化血研が臨床試験で有効性と安全性を確認し、2013年10月、厚生労働省に対して製造販売承認を申請、今年7月4日に承認を取得していた。

投与回数と投与容量の削減でQOL向上も期待

バイクロット配合静注用は、止血治療で用いる場合の投与回数と投与容量を削減することができ、患者のQOL向上に寄与することが期待されている。また、国産初のバイパス製剤となったことで、今後、国内供給体制の向上・安定化にも貢献すると考えられる。

保存は、遮光し10度以下で凍結を避けて行う。使用においては、1バイアルを添付されている日本薬局方注射用水2.5mLで溶解し、活性化人血液凝固第7因子として、体重1kgあたり1回60~120μgを2~6分かけて緩徐に静脈内注射することとされている。なお用量は症状に合わせて調整する。

追加投与を行う場合には、8時間以上の間隔を開け、初回投与用量と合わせたとき体重1kgあたり180μgを超えないものとする必要がある。

▼外部リンク
化学及血清療法研究所 プレスリリース

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • アレセンサ、ALK陽性早期非小細胞肺がん初の術後補助療法でFDA承認-中外
  • 全身型重症筋無力症治療薬ヒフデュラ配合皮下注を発売-アルジェニクス
  • バビースモ、網膜色素線条P3試験で主要評価項目達成-中外
  • 婦人科疾患の診断や不妊治療に有用な免疫検査パネルを発売-シスメックスほか
  • 新型コロナの次世代 mRNA ワクチン「コスタイベ筋注用」、国内第Ⅲ相試験で既存オミクロン株対応2価ワクチンに対する優越性検証を達成-Meiji Seika ファルマ