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運動は、思春期うつ病を予防しない-JAMA小児科学

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2014年11月04日 AM09:30

10代の若者を対象とした縦断的コホート研究

成人うつ病と異なり、思春期うつ病の発症と運動量には関連がみられないという、英ケンブリッジ大学などの研究者らによる報告が10月13日、米国医師会雑誌(小児科学)(AMA Pediatrics:Journal of the American Medical Association, Pediatrics)オンライン版に掲載された。


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同研究は、英国における736名の若者(平均年齢14.5歳、SD:0.5)を対象として、2005年11月1日から2010年1月31日にかけて行われた。ベースラインの身体活動性として、週末と平日それぞれにおける総身体活動量(PAEE:Physical Activity Energy Expenditure)と、中程度/高度身体活動(MVPA :Moderate and Vigorous Physical Activity)に費やした時間について、心拍センシングと身体動作センシングを用いた測定が行われた。

約3年間のフォローアップ期間においては、気分・感情調査票(MFQ:Mood and Feelings Questionnaire)と自己申告式うつ症状測度が、被験者により提出された。また、学童のための感情障害及び統合失調症の計画書─現在及び生涯版(SADS-PL:Schedule for Affective Disorders and Schizophrenia for School-Age Children–Present and Lifetime Version)に沿った面接が行われた。

調査後には、PAEEとMVPAを予測変数、うつ症状と臨床的うつ病を結果変数として、直線回帰分析と、二項ロジスティック回帰分析が行われた。

運動量/時間と、うつ症状/大うつ病性障害、回帰分析で関連みられず

分析の結果、身体活動性に関する4指標は全て、うつ症状との関連を示さなかったとしている。週末におけるMVPAは、非標準化係数(偏回帰係数、β)=0.02、95%CI:-0.15~0.20、P=0.79、平日におけるMVPAは、非標準化β=0.00、95%CI:-0.17~0.17、P=0.99、週末におけるPAEEは、非標準化β=0.03、95%CI:-0.14~0.20、P=0.75、平日におけるPAEEは、非標準化β=-0.03、95%CI:-0.20~0.14、P=0.71としている。

また、大うつ病性障害の診断例についても、身体活動性に関する4指標との関連はみられなかったとしている。週末におけるMVPAは、オッズ比=1.37、95%CI:0.76~2.48、P=0.30、平日におけるMVPAは、オッズ比=1.33、95%CI:0.74~2.37、P=0.34、週末におけるPAEEは、オッズ比=1.19、95%CI:0.67~2.10、P=0.56、平日におけるPAEEは、オッズ比=0.92、95%CI:0.52~1.63、P=0.78としている。

▼外部リンク
Exercise and Depressive Symptoms in Adolescents -A Longitudinal Cohort Study

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