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フィリップス 高性能機を身近にする新型超音波診断装置「Affiniti」を発売

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2014年10月23日 PM12:45

心臓・腹部・産婦人科関連部位など全アプリケーションに対応

株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンは10月16日、「高性能機をいつでも、どこでも」という医療現場のニーズに応えた新型超音波診断装置「(アフィニティ)」の販売を開始すると発表した。


画像はプレスリリースより

心臓・腹部・産婦人科関連部位など全アプリケーションに対応したオールマイティな装置で、フィリップスのプレミアム超音波診断装置である「EPIQ(エピック)」の筐体小型化を実現した“Mini EPIQ”をコンセプトに、最上位機種における最新機能を搭載しながら、コンパクトで操作性のよい仕様としている。

フィリップスの超音波診断装置は高性能だが大きすぎるという声を受け、EPIQと比較して約20%コンパクトなおよそ80kgの筐体として開発。省エネ設計で、起動音も37~41dBとごく静かな、診断に集中できる環境を確保するものとした。

新しいタブレット型タッチスクリーンのインターフェースを採用し、検査者の動線を従来機よりも40~80%短く、また操作回数も15%少なく済むものとなるなど、シンプルで使いやすい装置となっている。また4,500時間を超える負荷試験を実施しており、優れた耐久性も保証されているという。

短時間で再現性の高いデータを取得可能に

最上位機種にのみ搭載されていた「PureWave クリスタル(単結晶)トランスジューサ」も使用可能で、描出困難な患者の診断にも適している。検査時間は最大38%短縮可能で、検査における負担も大いに軽減されるとしている。

またAffinitiでは、豊富な解剖学的構造モデルのデータベースが収められており、これに基づいたアクティブな診断サポートが実現される。クリック不要な心機能の定量解析アプリケーション「ZeroClickテクノロジー」のaCMQ A.I.や、近年要望の高い自動駆出率算出(Auto EF)のa2DQ A.I.を搭載したソフト「QLAB(キュー・ラボ)」にも対応。さらに、乳腺や肝臓の硬度を定量測定するエラストグラフィも搭載可能となっている。

フィリップスは、これらによって、検査者による差異をなくし、短時間で再現性の高いデータを取得、診断レベルを向上させることができるとしている。

▼外部リンク
株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン プレスリリース

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