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FDA エーザイの抗てんかん剤「Fycompa」の強直間代発作の併用療法に関する適応追加申請を受理

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2014年10月23日 AM09:30

全般てんかんにおける最も一般的かつ重篤な発作型・

エーザイ株式会社は10月21日、同社創製の抗てんかん剤「(R)(一般名:)」について、米国子会社のエーザイ・インクが2014年8月19日に米国食品医薬品局()に提出していた、てんかんの強直間代発作(二次性全般化発作を除く、以下PGTC)を有する12歳以上の患者に対する併用療法に関する適応追加申請が、FDAに受理されたことを発表した。


この画像はイメージです

PGTCは、てんかん全体の約4割を占める全般てんかんにおける、最も一般的かつ重篤な発作型の1つ。全般てんかんのおよそ6割、てんかん全体においてもおよそ2割を占める。PGTCは、多くの患者で、なんら予告症状なしに意識喪失を生じ、急激な強直性筋収縮による転倒に次いで、間代性けいれんを経て筋弛緩し、意識障害に至る重篤な経過を辿るため、日常生活上の支障が大きいことが知られている。発作は数分で治まり、しばらく意識不鮮明やもうろう状態、あるいは睡眠に移行した後、正常に戻るのが一般的な経過だ。

欧米を中心に40か国以上で承認を取得

Fycompaは、エーザイが創製した新規化合物で、AMPA受容体に対して非競合的な拮抗剤。シナプス後AMPA受容体のグルタミン酸による活性化を阻害することで、神経の過興奮を抑制する。同剤は、1日1回経口投与の治療剤であり、部分てんかんの併用療法に係る適応で欧米を中心に40か国以上で承認を取得し、日本・アジアでは臨床第3相試験(335試験)が進行している。

PGTCの併用療法については、米国、欧州、日本、アジアで実施した臨床第3相試験(332試験)において主要評価項目を達成し、現在、米国のほか、欧州で適応拡大を申請中だ。日本では、現在進行中の部分てんかん併用療法とあわせて2015年度中に申請を予定している。また、部分てんかんの小児適応では、米国、欧州において臨床第2相試験が進行中だ。

てんかん領域を重点疾患領域と位置づける同社はニュースリリースで、「領域に豊富な製品ラインナップを有しており、これら複数の治療オプションを提供することで、てんかん患者様とそのご家族の多様なニーズの充足とベネフィット向上に引き続き貢献してまいります」とコメントした。(

▼外部リンク
エーザイ株式会社 ニュースリリース

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