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出生前の遺伝学的検査、決定支援ガイドで受診率が低下-JAMA誌

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2014年10月10日 PM03:45

ガイドを用いた介入効果を立証、米治験で

出生前の遺伝学的検査を受けるか否かの判断に際し、決定支援をより徹底させた場合、そうでない場合に比べて得られる情報量と正確な理解度が増し、検査の受診率が低下することが明らかとなった。これは米カリフォルニア大学の研究者らによる報告で「米国医師会雑誌(:Journal of the American Medical Association)」電子版に9月24日付で掲載されている。


画像はwikiメディアより引用

米国における出生前の遺伝学的検査ガイドラインでは、十分な情報を得た上での自律的選択に基づくスクリーニングを推奨しているが、ガイドライン実践の効果について認知が不十分とされている。

今回の研究は、2010~2013年にサンフランシスコで、多施設共同ランダム化比較試験として行われた(治験登録番号:NCT 00505596)。妊娠11週目の妊婦で出生前検査を受診していない710例が、双方向の支援ガイドによる介入群357例と、非介入群353例にランダム化され、介入の影響について調査分析が行われた。

羊水穿刺による流産、ダウン症の発生リスクの理解高まる

いずれの検査を受診しても、全例において無料とされたにもかかわらず、侵襲的な診断検査の受診率については、介入群5.9%、非介入群12.3%となり(オッズ比:0.45、95%CI:0.25~0.80)、介入群の受診率の方が低かったとしている。

また、侵襲的な診断検査と検査後の診断の全てについて、非受診率は介入群25.6%、非介入群20.4%となり(オッズ比:3.30、95%CI:1.43~7.64)、介入群の非受診率の方が高かったとしている。

検査への理解度(knowledge score)は、15段階評価で介入群9.4スコア、非介入群8.6スコア(平均群間差:0.82、95%CI:0.34~1.31)、羊水穿刺による流産リスクの理解率は、介入群73.8%、非介入群59.0%(オッズ比:1.95、95%CI:1.39~2.75)、年齢によるダウン症の発生リスクの理解率は、介入群58.7%、非介入群46.1%(オッズ比:1.66、95%CI:1.22~2.28)としている。

自らの決定に対する葛藤または後悔については、妊娠24~36週に行われた聞き取り調査において、群間差は無しとしている。

▼外部リンク
Effect of Enhanced Information, Values Clarification, and Removal of Financial Barriers on Use of Prenatal Genetic Testing. A Randomized Clinical Trial.

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