医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 武田薬品工業 「リュープリン」6か月製剤の製造販売承認を申請

武田薬品工業 「リュープリン」6か月製剤の製造販売承認を申請

読了時間:約 48秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年09月11日 PM04:45

日本での臨床比較第3相比較試験結果に基づき

武田薬品工業株式会社は9月5日、同日付で前立腺がん・閉経前乳がん治療薬「(R)」(一般名:リュープロレリン酢酸塩)」の6か月製剤について、製造販売承認を申請したと発表した。


画像はwikiメディアより引用

リュープリンは、武田薬品工業が創製したLH-RHアゴニスト(黄体形成ホルモン放出ホルモン誘導体)注射用製剤。持続的な作用を及ぼすことにより脳下垂体の反応性を低下させ、性ホルモンの産生を抑制するという。

前立腺がんや閉経前乳がんなどのホルモン依存性疾患の治療薬として世界中で使用されており、今回の申請にあたっては、日本における2つの多施設共同・無作為化・非盲検臨床第3相比較試験が実施された。

閉経前乳がん治療薬として世界初の6か月製剤

武田薬品工業は製造技術のイノベーションにより、リュープリンを独自のマイクロカプセル製剤技術により徐放性製剤として開発。1回の投与で安定した血中濃度を長期間維持することを可能とし、米国での最初の承認時には1日1回投与であったのに対し、現在、日本では1か月製剤・3か月製剤が承認されている。

なお、今回の6か月製剤の申請は、閉経前乳がん治療薬としては世界初となる。(小林 周)

▼外部リンク
武田薬品工業株式会社 プレスリリース

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 遺伝子治療レンメルディ、小児の異染性白質ジストロフィーでFDA承認-協和キリン
  • 発作性夜間ヘモグロビン尿症、補体(C5)阻害剤と併用投与する薬剤「ボイデヤ(R)」の国内初の承認を取得-アレクシオンファーマ
  • 多発性嚢胞腎、iPS病態モデルから見出した治療薬候補の前期P2試験開始-CiRAほか
  • 男性型脱毛症(AGA)治療薬、デュタステリド錠0.5mgZA「トーワ」発売-東和薬品
  • イブグリース、既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎で承認-リリー