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野菜とフルーツ、死亡率との関連-BMJ誌

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2014年08月19日 PM08:30

総死亡率/心血管死亡率の低下で、さらなるエビデンス

米国の国立衛生研究所(NIH:National Institutes of Health)、ハーバード公衆衛生大学院(HSPH:Harvard School of Public Health)、中国の研究者らが行ったシステマティック・レビューにより、野菜および果物の摂取と、総死亡率、心血管死亡率との関連を裏付ける結果が得られ、報告が7月29日、「英国医師会雑誌(BMJ:British Medical Journal)」電子版に掲載された。


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メッドラインとエンベース、コクラン・ライブラリーを用いて2013年8月30日までの全てのデータを検索し、前向きコホート研究16件を対象としたメタ解析が行われ、ハザード比と、野菜および果物摂取と死亡率との線形/非線形用量反応関係が算出された。

4.6年から26年のフォローアップ期間において対象とされた833,234症例中、死亡は56,423例(心血管疾患による死亡11,512例、がんによる死亡16,817例)であった。

がん死亡率低下では、明確な関連みられず

解析の結果、総死亡率については、野菜と果物の摂取を1日あたり1サービング増量した場合の統合ハザード比は0.95(95%CI:0.92~0.98、P=0.001)、果物の摂取を1日あたり1サービング増量した場合の統合ハザード比は0.94(95%CI:0.90~0.98、P=0.002)、野菜の摂取を1日あたり1サービング増量した場合の統合ハザード比は0.95(95%CI:0.92~0.99、P=0.006)となった。

総死亡率の低下と野菜および果物摂取量の高さとの間には、有意の関連がみられたが、1日あたり5サービングが閾値となり、摂取量が5サービングを超えた場合、総死亡リスクはさらなる低下を示さなかったとしている。

心血管死亡率についても、野菜と果物の摂取を1日あたり1サービング増量した場合の統合ハザード比は0.96(95%CI:0.92~0.99、P=0.02)となり、心血管死亡率の低下と野菜および果物摂取量の高さとの間には、有意の関連がみられた。

がん死亡率については、野菜と果物の摂取を1日あたり1サービング増量した場合の統合ハザード比は0.97(95%CI:0.90~1.03、P=0.31)となり、がん死亡率の低下と野菜および果物摂取量の高さとの間には、明確な関連は得られなかった。このことから、がん死亡リスクは、野菜と果物摂取量のみならず、肥満/運動不足/喫煙/多量飲酒がもたらす影響が大きいことを、同報告では指摘している。(本田 基)

▼外部リンク
Fruit and vegetable consumption and mortality from all causes, cardiovascular disease, and cancer: systematic review and dose-response meta-analysis of prospective cohort studies

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