医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > コニカミノルタ 乳房小線源治療用SAVIアプリケーターによる日本国内での治療をスタート

コニカミノルタ 乳房小線源治療用SAVIアプリケーターによる日本国内での治療をスタート

読了時間:約 1分
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年07月18日 PM02:00

乳がん放射線治療の期間を大幅に短縮

コニカミノルタ株式会社は7月11日、同社が2013年に発売した国内初の乳房小線源治療用アプリケーター「SAVI(R)アプリケーター」による治療が、日本国内で開始されたことを発表した。SAVIアプリケーターによる日本初の治療は、今年3月に行われたといい、これを含めて現在4症例で実施されたという。


画像はwikiメディアより引用

乳がんの治療において、近年選択される割合が増えている乳房温存療法では、部分切除によりがんを取り除いた後、乳房内再発を低減する放射線治療を行うが、一般的な全乳房照射では、5~6週間にわたって毎日放射線を照射しなければならない。この長い治療期間は、患者の生活にさまざまな負担をかけることとなる。

放射線治療期間はわずか5日間、正常組織の被爆をより小さくすることも可能

こうした問題を解決するために開発されたSAVIアプリケーターは、放射線治療期間をわずか5日間にまで短縮できるという。がん病巣切除後の乳房内にSAVIアプリケーターを挿入し、内側から近傍組織に向けて直接放射線を照射することで治療期間の短縮に成功した。

また、数本のカテーテル内で小線源を移動させながら、ピンポイントで照射線量を調節できる仕様となっていることから、健常な組織の被爆を従来よりもさらに小さくできるというメリットもあるという。

なお、SAVIアプリケーターを用いた治療の説明動画は、製造元であるCianna Medical, Inc. により、YouTubeで公開されている。(紫音 裕)

▼外部リンク
コニカミノルタ株式会社 ニュースリリース
SAVI説明動画

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 平均身長の男女差、軟骨の成長遺伝子発現量の違いが関連-成育医療センターほか
  • 授乳婦のリバーロキサバン内服は、安全性が高いと判明-京大
  • 薬疹の発生、HLAを介したケラチノサイトでの小胞体ストレスが原因と判明-千葉大
  • 「心血管疾患」患者のいる家族は、うつ病リスクが増加する可能性-京大ほか
  • 早期大腸がん、発がん予測につながる免疫寛容の仕組みを同定-九大ほか