医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > アステラス製薬 「イリボー錠」で女性の下痢型IBSに関する効能・効果追加を申請

アステラス製薬 「イリボー錠」で女性の下痢型IBSに関する効能・効果追加を申請

読了時間:約 1分
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年07月18日 PM02:15

2008年発売、今年1月にはOD錠も

アステラス製薬株式会社は7月14日、同社の下痢型過敏性腸症候群()治療剤「(R)錠2.5μg、同5g/イリボーOD錠2.5μg、同5μg(一般名:ラモセトロン塩酸塩)」について、女性における下痢型IBSに関する効能・効果追加の申請を行ったことを発表した。


この画像はイメージです

イリボー錠は、2008年10月にアステラス製薬から日本国内で男性における下痢型IBSを効能・効果として発売されたもの。2014年1月には、同適応症を対象とするOD錠も発売された。今回の追加申請では、男性のみならず、女性の下痢型IBSの患者にも、両剤が使用可能となることを目指すとしている。

セロトニン5-HT3受容体を選択的に阻害

イリボー錠・イリボーOD錠は、アステラス製薬が創製したセロトニン5-HT3受容体拮抗剤。消化管運動に大きく関与する神経伝達物質のひとつであるセロトニンに着目して開発された。

ストレスなどによって遊離が促進されたセロトニンは、腸管神経に存在する5-HT3受容体を活性化し、消化管運動を亢進させ、便通異常を引き起こす。また腸が受けた刺激によってもセロトニンが遊離し、求心性神経終末の5-HT3受容体に結合することで、脳に痛みが伝達されることが分かっている。

イリボー錠・イリボーOD錠は、この5-HT3受容体を選択的に阻害することで、消化管運動亢進に伴う下痢や排便亢進といった便通異常を改善するほか、大腸痛覚伝達を抑制し、腹痛や内臓知覚過敏の症状発現を緩和できると期待されている。(紫音 裕)

▼外部リンク
アステラス製薬株式会社 ニュースリリース

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • アレセンサ、ALK陽性早期非小細胞肺がん初の術後補助療法でFDA承認-中外
  • 全身型重症筋無力症治療薬ヒフデュラ配合皮下注を発売-アルジェニクス
  • バビースモ、網膜色素線条P3試験で主要評価項目達成-中外
  • 婦人科疾患の診断や不妊治療に有用な免疫検査パネルを発売-シスメックスほか
  • 新型コロナの次世代 mRNA ワクチン「コスタイベ筋注用」、国内第Ⅲ相試験で既存オミクロン株対応2価ワクチンに対する優越性検証を達成-Meiji Seika ファルマ