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WHO、独立・公平性は守られるか-BMJ誌

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2014年07月03日 PM03:00

加盟国による分担拠出金の減少、任意拠出金の著増

6月18日、英・医師会雑誌(:British Medical Journal)電子版に掲載された報告では、重要性が増す世界保健機関(WHO:World Health Organization)の存在意義を確認すると共に、資金不足によりWHOの独立性もしくは公平性が危ぶまれる状況に陥る可能性を指摘している。


画像はwikiメディアより引用
投稿者:Yann Forget

同報告では、(Middle East respiratory syndrome)や流行性インフルエンザなどのパンデミック感染症対策/医薬品R&Dにおける連携/医薬品の価格設定ルール作りなどにおいてWHOの重要性が増している状況分析を示した上で、WHO予算の問題を次のように指摘している。

拠出国/機関によって使途が特定される任意拠出金

WHO加盟国に割り当てられる分担拠出金(分担金)に比べて、民間基金も提供可能である任意拠出金(自発的拠出金)が著しい増加傾向を示しており、現在では任意拠出金のWHO予算全体に占める割合は80%としている。

分担金の使途はWHO総会の採決により定められるが、任意拠出金は提供元により独自に使途が指定され、特定の分野もしくはプログラムに充てられる。英・エディンバラ大学のデヴィ・スリダー氏らの報告では、任意拠出金の使途は、WHOの調査研究報告である「世界疾病負担(Global Burden of Disease)」との関連性が見られない例が多い、と分析している。

さらに、スリダー氏らの報告は、2013年度における任意拠出金の拠出額の上位3カ国/機関は、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、米国、英国であり、英国による拠出金総額の6分の5、米国の場合は3分の2が任意拠出金となっていることを伝えている。一方、分担金の拠出額上位3カ国は、日本、ドイツ、フランスとしている。

同報告は、分担拠出金の重要性について各国議会の認識を高め、滞納を解消していくことが、WHOの機能と公平性を維持していくために必要であると強調している。(本田 基)

▼外部リンク
Global Rules for Global Health: Why We Need An Independent, Impartial WHO

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