科学的にも根拠あり。妊娠中のヨガ

ヨガの効果は、これまで様々な形でアナウンスされてきました。妊娠中のヨガは、日本でもこのところ盛んになってきています。とはいえ、これまでその効果は経験の積み重ねとして伝えられてきたところが多く、学術的なアプローチで効果が確認されたという報告はあまりありませんでした。

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これに対して、イギリス・マンチェスター大学とニューカッスル大学の研究チームは、妊娠中のヨガが妊婦さんの不安やうつ傾向の解消に役立ち、その結果、早産や低体重児のリスクを軽減させることを証明しました。

1回のクラスでストレスホルモン14％減

初めての妊婦生活を送っている59人の妊婦さんに、自分の気持ちについて質問に答えてもらいました。また、この人たちをいくつかのグループに分け、週1回のヨガクラスに参加した人と、特に何もしなかった人を比較しました。

すると、妊娠中に8週間にわたってヨガのクラスに参加してもらった妊婦さんでは、ヨガを取り入れなかった妊婦さんに比べて、不安の度合いを表すスコアが低くなったそうです。ヨガのクラスを1回行うと、ストレスホルモンのレベルが14％低くなることも分かり、1回のセッションで効果が見られることも明らかになりました。

今回の研究によると、妊娠中に心の問題を抱える妊婦さんは、少なくとも10人に1人にのぼるそうです。妊婦さんのためのクラスを行っているヨガスタジオは日本にもたくさんあり、ビジターとして体験できるところもあります。妊婦さんは1度参加してみてはいかがでしょうか。（唐土　ミツル）

▼外部リンク
・First evidence that yoga can help keep expectant mothers stress free
・EFFECTS OF ANTENATAL YOGA ON MATERNAL ANXIETY AND DEPRESSION: A RANDOMIZED CONTROLLED TRIAL