医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 鳥居薬品 減感作療法薬「TO-203」の臨床速報結果を発表

鳥居薬品 減感作療法薬「TO-203」の臨床速報結果を発表

読了時間:約 48秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年06月20日 PM03:00

室内塵ダニアレルギー性喘息患者を対象に

鳥居薬品株式会社は6月16日、室内塵ダニアレルギー疾患を対象とした減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬「TO-203」のアレルギー性喘息に対する国内第2/3相臨床試験の速報結果を発表した。


この画像はイメージです

減感作療法とは、アレルギー性喘息やアレルギー性鼻炎などの原因となるアレルゲンを、少量、低濃度から投与し、徐々に増量、高濃度へ移行させることで、アレルゲンに対する過敏性を減少させる治療法である。

優越性確認できず、試験結果を分析した上で対応

同試験は、室内塵ダニアレルギー性喘息患者を対象に、同剤の有効性および安全性を検討することを目的とした、無作為化、多施設共同、プラセボ対照、二重盲検、群間比較試験。今回の速報結果では、予め定められた有効性の主要評価項目において、同剤投与群のプラセボ群に対する統計学的な優越性が確認できなかったという。

また、安全性および忍容性に関しては、特に問題は認められなかった。同社は今後、同試験結果を分析した上で対応を検討していくとしている。

なお、同剤は室内塵ダニアレルギー性鼻炎を対象とした国内第2/3相臨床試験において良好な結果を得ており、製造販売承認申請に向けての準備を進めているとのことだ。(浅見園子)

▼外部リンク
鳥居薬品株式会社 プレスリリース

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • アレセンサ、ALK陽性早期非小細胞肺がん初の術後補助療法でFDA承認-中外
  • 全身型重症筋無力症治療薬ヒフデュラ配合皮下注を発売-アルジェニクス
  • バビースモ、網膜色素線条P3試験で主要評価項目達成-中外
  • 婦人科疾患の診断や不妊治療に有用な免疫検査パネルを発売-シスメックスほか
  • 新型コロナの次世代 mRNA ワクチン「コスタイベ筋注用」、国内第Ⅲ相試験で既存オミクロン株対応2価ワクチンに対する優越性検証を達成-Meiji Seika ファルマ