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サッカーW杯ブラジル大会の3都市、デング熱流行の高リスク対策-ランセット誌

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2014年06月14日 AM09:00

流行リスク予測にもとづく早期警戒システムの実行

2014FIFAワールドカップブラジル大会の開催期間である6月12日から7月13日に、試合会場となるブラジルの12都市において、デング熱が流行する危険度について段階評価が行われた。その結果、ブラジリアやサンパウロなど5都市は「低」リスクとされたが、ナタール(Natal)など北東部の3都市は「高」リスクとなった。


この画像はイメージです

スペイン・カタロニア気候科学研究所(IC3:Institut Català de Ciències del Clima)のレイチェル・ロー博士(Dr Rachel Lowe, PhD)らによって行われた解析と予測の結果は5月17日、「(感染症)」(The Lancet, Infectious Diseases)電子版に掲載された。

ナタール、フォルタレザなど高リスク都市で早期対策の実現

解析は、時空間階層ベイズモデルを用いて、欧州中期気象予報センター(ECMWF:European Centre for Medium-Range Weather Forecasts)、英・仏の気象庁、ブラジル気象予測気候研究センター(CPTEC: Centro de Previsao de Tempo e Estudos Climaticos)の季節別気候予測データ、また、ブラジル保健省が発表する疫学的状況に関する情報に基づき、試合会場とされているブラジルの12都市および553区域について行われた。

解析の結果、会場となる各都市における2014年6月の危険レベル評価は下記の通りとなった。

「低」リスク:
ブラジリア、クイアバ(Cuiabá)、クリチバ(Curitiba)、ポルト・アレグレ(Porto Alegre)、サンパウロ
「中」リスク:
リオ・デ・ジャネイロ、ベロホリゾンテ(Belo Horizonte)、サルヴァドール(Salvador)、マナウス(Manaus)
「高」リスク:
レシフェ(Recife)、フォルタレザ(Fortaleza)、ナタール(Natal)

高リスク都市の確率予測は、それぞれ、レシフェ:P(high)=19%、フォルタレザ:P(high)=46%、ナタール:P(high)=48%となった。今回の報告では、2000年から2013年の各年6月の、これらの都市における予測システムについて、優れた貢献を示したとしている。

同報告では、上記の予測にもとづく早期警戒システムの構築により、要警戒都市における流行の軽減と制御を、ブラジル保健省および地方自治体がW杯に先立って行うことが可能となった、と評価している。(本田 基)

▼外部リンク
Dengue outlook for the World Cup in Brazil: an early warning model framework driven by real-time seasonal climate forecasts

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