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ピロリ菌の除菌による胃がん予防効果、中国男性でNNT15-BMJ誌

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2014年06月11日 AM06:00

無症候性のピロリ菌感染者における胃がん発生率を検討

無症候性のピロリ菌感染者における胃がん発生率が、除菌により低下するか否かを検討するために、英国セント・ジェームズ大学病院のアレクサンダー・C・フォード氏らにより、システマティック・レビューが行われ、アジア人に対する高い予防効果が示された。

レビューの結果報告は5月20日、英・医師会雑誌(BMJ:British Medical Journal)電子版に掲載された。


画像はwikiメディアより引用

アジア人以外に関するエビデンスは未確立

同レビューは、ヘリコバクター・ピロリ陽性の無症候性患者を被験者とし、除菌療法を7日間以上、フォローアップを2年間以上行った研究を検討対象とし、MEDLINEとEmbase、CENTRAL(The Cochrane Central Register of Controlled Trials)を用いて、2013年12月までに出版された文献の中から、ピロリ菌除菌療法の有効性に関するランダム化比較試験(RCT)6件が抽出、解析された。

解析の結果、胃がんの発生率は、除菌群で3,294例中51例(1.6%)、コントロール群では3,203例中76例(2.4%)となった。相対リスク(RR:Relative Risk)は0.66(95%CI:0.46~0.95)、研究の不均一性は見られなかった(I2=0%、P=0.60)。治療必要数は、中国人男性で15、米国人女性で245となった。

レビューの結果としては、ピロリ菌除菌による胃がん予防について、アジア人に対しては高い有効性が示された。今回のレビューで検討された研究の中で、アジア人以外を被験者としたものはコロンビアの研究のみであり、アジア人以外に関する研究の早急な実施が必要であることが指摘されている。(本田 基)

▼外部リンク

Helicobacter pylori eradication therapy to prevent gastric cancer in healthy asymptomatic infected individuals: systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials
http://www.bmj.com/content/348/

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