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1歳未満の環状切除、後遺症のリスクは最少−JAMA Pediatrics

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2014年06月04日 PM02:00

1歳以上では、後遺症リスクが20倍に

米国疾病予防管理センター(CDC:The Centers for Disease Control and Prevention)などが、(包皮切除/包茎手術)が引き起こす有害事象について調査研究を行った結果、1歳未満の男児が医療機関で手術を受けた際に合併症(術後後遺症)が発生する割合は、他の年齢グループよりも約10分の1あるいは20分の1低いことが確認された。

この研究報告は現地時間の5月12日、米国医師会雑誌(小児科学)( Pediatrics:Journal of the American Medical Association, Pediatrics)電子版に掲載された。


この画像はイメージです

全体としても発生率が低いという結果に

同研究では、過去の研究報告および医療費請求データから、環状切除が原因と考えられる41症状が抽出された。そして、民間の医療関連マーケット・リサーチ会社であるSDI Healthが提供した2001年から2010年のデータを用いて、140万920件(うち93%が新生児)の手術例を対象に、100万例あたりの後遺症発生率を算出している。

さらに、抽出された41症状のうち16症状(39.0%)を高可能性例として、後遺症リスク比率と発生率の差について、新生児手術群と非手術群の比較を行っている。手術例に関しては、1歳未満・1歳~9歳・10歳以上のグループ間の比較も行った。

この算出の結果、医療機関で環状切除を受けた場合、全ての症例を含む後遺症発生率は0.5%未満にとどまったという。

重篤な症状となる可能性がある高可能性例の比較では、16症状別の差に開きが出た。包皮輪狭窄(包皮口狭窄)の手術では、後遺症発生率が100万例あたり0.76(95%CI:0.10-5.43)であったのに対し、修正手術(再手術)の場合は100万例あたり703.23(95%CI:659.22-750.18)であった。

また、各年齢グループ間の比較では、1歳未満グループよりも1歳~9歳は約20倍、10歳以上は約10倍、高可能性例の発生率が高かったという。(本田 基)

▼外部リンク

Rates of Adverse Events Associated With Male Circumcision in US Medical Settings, 2001 to 2010
http://archpedi.jamanetwork.com/

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