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凍結・非血縁の糞便微生物移植、NGT移植でも高い効果-米感染症学会

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2014年05月23日 AM06:05

CDI患者へのNGT移植、内視鏡的移植レベルの効果あり

凍結保存した非血縁ドナーの糞便微生物移植(FMT: Fecal Microbiota Transplant)が、米国で再発性クロストリジウム・ディフィシル感染症(CDI:Clostridium difficile infection)患者に対して行われ、その結果、経鼻胃管/鼻腔チューブ(NGT:Nasogastric Tube)移植法において、内視鏡的移植法と同等の有効性が確認された。


画像はwikiメディアより引用

このパイロット・スタディは、マサチューセッツ総合病院によって行われ、結果報告が4月23日、米国感染症学会誌(CID:Clinical Infectious Diseases)に掲載された。

治癒率、症例全体で90%

従来、CDIの治療法としては抗菌剤の投与が標準とされてきたが、治療反応性の低さが課題となっていた。今回の試験(治験登録番号:NCT01704937)では、健常なドナーから採取して作成した接種菌液を凍結し、再発性CDI患者20名をNGT移植群10名と内視鏡的移植群10名にランダム化した。

1回の注入後、NGT群では10名中6名、内視鏡群では10名中8名に下痢症状の消失を認め、両群を合わせると20名中14名(70%)となった。再処置を行った5名については、その内の4名が治癒した。1回の注入後の症状消失例と再処置例を合わせると、全体の治癒率は90%となったという。

自己評定による健康スコアは、移植前の中央値4(IQR:2-6)から、移植後は8(IQR:5-9)へと改善を示した。重篤な、あるいは予想外の有害事象はみられなかったとしている。(本田 基)

▼外部リンク

Fecal Microbiota Transplant for Relapsing Clostridium difficile Infection Using a Frozen Inoculum From Unrelated Donors: A Randomized, Open-Label, Controlled Pilot Study
http://cid.oxfordjournals.org/content/early/2014/

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