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サマータイムの導入と心臓発作の関係

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2014年04月25日 AM06:00
1日が短いとリスクがアップ!

日本では取り入れられていませんが、「サマータイム」など、季節に合わせて時刻の調整を行っている国があります。夏のはじめになると、1日だけ23時間の日が訪れ、秋が深まるとまた1日、25時間の日ができて、サイクルが元に戻ります。


(この画像はイメージです FreeDigitalPhotos.net/Keerati)

アメリカでは、サマータイムへの切り替えは、3月の第2日曜日、終了は11月の第1日曜日になっています。つまり、月曜日から新しい時間での生活が行われるようになります。

サマータイムと心臓発作の関係を調べた研究結果が先日、米国心臓病学会年次総会で発表されました。2010年の1月から2013年の9月の間に入院した、42,060人を対象として行われたこの調査によると、サマータイムを導入した月曜日、つまり23時間の日の翌日は、心臓発作を起こす患者さんが25%増えるそうです。また、25時間の日の翌日では、心臓発作を起こす患者さんが21%少なくなりました。

月曜日は心臓発作が起こりやすい?

実は、もともと月曜日は、心臓発作が多い日として知られています。週末は夜更かしをしたりして、生活のリズムが狂いがちな上に、これから一週間を乗りきらなければならないというストレスが影響するのではないかと考えられています。サマータイムへの切り替えも同様に、急激に時間の調整を行うために、睡眠や休息の時間を減らすことが、影響していると考えられています。

わずか1時間の睡眠不足、こんなにリスクが高いことを認識している人はほとんどいないのではないでしょうか。規則正しい生活や十分な睡眠。健康の維持は、本当に基本的なところから始まるのだと改めて感じますね。(唐土 ミツル)

▼外部リンク

Daylight saving impacts the timing of heart attacks
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-03/

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