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独バイエル 肝転移切除後の大腸がんを対象に「レゴラフェニブ」の国際共同第3相臨床試験を開始

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2014年03月04日 PM07:00

経口マルチキナーゼ阻害薬スチバーガ錠の臨床試験、患者登録開始

独・バイエル ヘルスケア社は現地時間の2月20日、肝転移切除後の大腸がんを対象に、「(「スチバーガ(R)錠」)」を検討する国際共同第3相臨床試験の患者登録を、同日より開始したことを発表した。

この臨床試験は、COAST試験として、ランダム二重盲検、プラセボ対照により、根治的肝転移切除後の大腸がんに対する補助療法としての有効性および安全性、忍容性を評価するもの。北米、ブラジル、ヨーロッパ、アジア、イスラエル、オーストラリアにて実施するとされている。

(画像はwikiメディアより引用 Author:Patho

レゴラフェニブ群とプラセボ群でDFSとOSを評価

COAST試験では、根治的肝転移切除を行い、計画されたすべての化学療法を終了したのちの大腸がんを対象に、その補助療法としてレゴラフェニブを経口投与することで、無病生存期間(DFS)および全生存期間(OS)の延長がみられるか確認する。約750人の患者を被験者として登録し、レゴラフェニブ 160mg投与群とプラセボ投与群のいずれかに、1対1の割合で無作為に割り付けて実施するという。

レゴラフェニブは、腫瘍の増殖や進行に影響する血管新生、発がんおよび腫瘍微小環境に関わるさまざまなキナーゼを阻害する経口マルチキナーゼ阻害剤。非臨床試験において、腫瘍血管新生に重要な複数のVEGF受容体のチロシンキナーゼに対し、阻害作用を示すことを確認しているという。また、これらの阻害作用に加え、発がん、腫瘍増殖、腫瘍微小環境の形成や病勢進行に、単独あるいは複合的に影響を及ぼす複数のキナーゼも阻害することが分かっている。

日本、米国、ヨーロッパ、その他の国々で転移性大腸がんの治療に対する薬剤として承認されているほか、消化管間質腫瘍(GIST)の治療に対しても、日本、米国、その他数カ国で承認を得ている。このGISTに対する治療に関しては、昨年9月に欧州医薬品庁に販売承認申請も行っている。(紫音 裕)

▼外部リンク

バイエル薬品株式会社 プレスリリース
http://byl.bayer.co.jp/html/press_release/2014/

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