医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 大幸薬品 二酸化塩素ガス溶存液がコロナウイルスを不活化させることを確認

大幸薬品 二酸化塩素ガス溶存液がコロナウイルスを不活化させることを確認

読了時間:約 50秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年02月04日 PM02:25

日本ウイルス学会学術集会で発表

大幸薬品株式会社は1月23日、二酸化塩素ガス溶存液がコロナウイルスを99.9%不活化させることが確認できたことを、2013年11月10~12日に開催された「第61回 日本ウイルス学会学術集会」において発表したとニュースリリースで伝えた。

(画像はwikiメディアより引用)

この研究は、二酸化塩素が持つ特性に注目し、コロナウイルスについてもインフルエンザウイルスと同様に不活化できるのではないか、という仮説のもと取り組んだものだという。

15秒で1/1000に低減

MERSコロナウイルスと同属のベータコロナウイルス属のヒトコロナウイルスとマウスコロナウイルスに対し1ppmの二酸化塩素ガス溶存液を用いた結果、15秒の作用でウイルス感染価を1/1000以下に低減させた。これは同濃度の次亜塩素酸ナトリウムよりも効果的であり、A型インフルエンザウイルスに対する二酸化塩素ガス溶存液の不活化作用と同程度だという。

また2.5%の有機物(牛胎児血清)を負荷した条件において、10ppmの二酸化塩素ガス溶存液は1分の作用でウイルス感染価を1/1000以下に低減させた。これは同濃度の次亜塩素酸ナトリウム溶液よりも効果的であるとしている。(小林 周)

▼外部リンク

大幸薬品株式会社 ニュースリリース
http://www.seirogan.co.jp/news/2014

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 日本人がアフターコロナでもマスク着用を続けるのは「自分がしたいから」-阪大ほか
  • 乳児股関節脱臼の予防運動が効果的だったと判明、ライフコース疫学で-九大ほか
  • 加齢黄斑変性の前駆病変、治療法確立につながる仕組みを明らかに-東大病院ほか
  • 遺伝性不整脈のモデルマウス樹立、新たにリアノジン受容体2変異を同定-筑波大ほか
  • 小児COVID-19、罹患後症状の発生率やリスク要因を明らかに-NCGMほか