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変形性膝関節症、外側ウェッジのインソールは効果なしか-JAMA誌

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2013年10月17日 PM09:52

疼痛軽減はプラセボ効果

変形性膝関節症の安価な疼痛治療法として、外側を高くしたインソール(靴の中敷き)の使用が広く認められてきたが、マンチェスター大、ボストン大などの研究者から成るチームにより、過去の研究報告についてメタ解析が行われ、プラセボ効果への配慮を加えた試験のみを分析した結果では、効果量が縮小し、一般のニュートラル・(平均的な傾斜のインソール)を使用した場合との有意差は得られず、臨床的に重要な関連性も認めなかった。先月21日付JAMA誌に、メタ解析の結果報告が掲載された。

(Wikiメディアより引用)

インソール無し対照群との比較では有意差あり

解析対象となったのは、選択基準を満たした12研究であり、全症例数885例中、外側ウェッジのインソールを用いた治療例は502例であった。ウェスタンオンタリオ大学/マックマスター大学変形性膝関節症インデックス(WOMAC: Western Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Index)を用いて0から20スコアで評定された、患者の疼痛度データに基づき、外側ウェッジインソール群とインソール不使用の対照群との間で算出した標準化平均差(SMD)は、-0.47 [95% CI, -0.80 ~ -0.14]、WOMAC疼痛スコアは-2.12ポイントとなり、外側ウェッジインソール群の方が痛みの改善度が高かったが、試験結果の不均一性(異質性)も高かった(I2[二乗]=82.7%)。

より大規模でバイアスのリスクが低い試験では、臨床的関連性なし

メタ回帰分析の結果によると、インソール不使用の対照群を用いた試験(n=4試験、SMD -1.20 [95% CI, -2.09 ~ -0.30])では効果量が高くなり(非標準化係数β 1.07 [95% CI, 0.28 ~ 1.87])、 バイアスが低いとされた試験方法では効果量がより低くなった(非標準化係数β 0.26 [95% CI, 0.002 ~ 0.52])。一般のニュートラル・インソール使用の対照群を用いた試験(n=7)では、外側ウェッジインソール使用とWOMAC疼痛スコア軽減との関連性を得ず(SMD -0.03 [95% CI, -0.18 to 0.12]、WOMAC -0.12ポイント)、試験結果の不均一性(異質性)も微小であった(I2[二乗]=7.1%)。 (本田 基)

▼外部リンク

(2013;310(7):722-730)
http://jama.jamanetwork.com/article

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