医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > テクノロジー > 理化学研究所、慢性閉塞性肺疾患COPDモデルマウス作製方法を開発

理化学研究所、慢性閉塞性肺疾患COPDモデルマウス作製方法を開発

読了時間:約 58秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2013年08月01日 PM12:13

COPD増悪症状を再現

理化学研究所(埼玉県和光市)は、ヒト慢性閉塞性肺疾患()の増悪患者の症状をマウスで簡便に作製できる方法を見出したと、7月29日発表した。

(画像はwikiメディアより引用)
この研究成果は、理研グローバル研究クラスタ、理研−マックスプランク連携研究センターシステム糖鎖生物学研究グループ疾患糖鎖研究チーム、群馬大学、慶應義塾大学、日本医科大学との共同研究による。

世界で死者が多いCOPD

慢性閉塞性肺疾患COPDは、主に喫煙により発症し、肺胞の破壊や気道炎症が起きる。肺気腫と慢性気管支炎と呼ばれていた疾病概念を統一したもので、WHOの試算では、2005年には世界で年間300万人がCOPDで命を落としている。
現在では治療可能担ってきて入るが、肺胞破壊を修復するような根治療法は未だ開発されていない。

エラスターゼ+リポ多糖

理研では、タンパク質分解酵素エラスターゼを気管内にスプレーして肺気腫を発症させたマウス(気腫モデルマウス)にリポ多糖を投与する簡易な方法で、COPD増悪モデルマウスの作製に成功。このマウスでは、気腫モデルマウスよりも強い炎症反応が見られ、細胞障害性Tリンパ球が劇的に増加していた。コンピュータ断層撮影(CT)では、気腫化が進行していることもわかった。

COPDモデルマウスが簡便に作製でき、ヒトCOPDの症状と非常に近いことから、今後このモデルを用いたCOPDの増悪メカニズムや、治療・予防法の開発が期待される。(長澤 直)

▼外部リンク

理化学研究所プレスリリース
http://www.riken.go.jp/pr/

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 テクノロジー

  • 生化学・免疫統合型自動分析装置「コバス8000 <702|801>」発売-ロシュ・ダイアグノスティックス
  • インフルエンザウイルスを選択的に検出する導電性プラスチックを開発−東京医歯大
  • 環境・生体信号を同時に時系列記録できる携帯型自動血圧計を開発-JSTら
  • KTN光スキャナーを組み込んだ硬性内視鏡で生体組織の3次元イメージングに成功-NEDOら
  • 高精細CT装置「Aquilion Precision」の国内販売を開始-東芝メディカル