医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 世界初経皮吸収型β1遮断剤、アステラスが承認取得

世界初経皮吸収型β1遮断剤、アステラスが承認取得

読了時間:約 54秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2013年07月05日 PM01:43

トーアエイヨーと共同

アステラス製薬株式会社(東京都中央区)とトーアエイヨー株式会社(東京都中央区)は、β1遮断剤「」の製造販売承認を取得したと、6月28日に発表した。

(画像はイメージです)
経皮吸収型のβ1遮断剤の承認は世界初。

24時間持続する経皮吸収型高血圧治療薬

ビソノ(R)テープは、経皮吸収型高血圧治療薬で、交感神経β1受容体遮断作用のあるビソプロロールを4mgないし8mg含有する。胸部や上腕部、背部に1日1回貼付し、24時間効果が持続する。経口投与に不向きな状態の本態性高血圧症(軽症〜中等症)に適用できる。長時間持続することと、服薬忘れが過量投与のリスクを回避できることから、高齢者などへのアドヒアランス改善が期待できるとしている。

嚥下困難者などにも有効

国内では4,000万人にのぼると言われる高血圧症患者は、疾病要因が多岐にわたり、合併症も多いため、治療はそれぞれの病態に応じて降圧薬を選択または併用することが推奨されている。経皮吸収剤は、肝臓でのクリアランスを経ずに血流に薬剤を導入できる点もメリット。本薬は貼付剤という新たな選択肢となり、嚥下困難などの患者にも負担なく使用できる。

ビソノ(R)テープはトーアエイヨーと日東電工株式会社(大阪府大阪市)が共同開発したもの。アステラス製薬が流通・販売を担当する。

▼外部リンク

アステラス製薬プレスリリース
http://www.astellas.com/jp/corporate/

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • アレセンサ、ALK陽性早期非小細胞肺がん初の術後補助療法でFDA承認-中外
  • 全身型重症筋無力症治療薬ヒフデュラ配合皮下注を発売-アルジェニクス
  • バビースモ、網膜色素線条P3試験で主要評価項目達成-中外
  • 婦人科疾患の診断や不妊治療に有用な免疫検査パネルを発売-シスメックスほか
  • 新型コロナの次世代 mRNA ワクチン「コスタイベ筋注用」、国内第Ⅲ相試験で既存オミクロン株対応2価ワクチンに対する優越性検証を達成-Meiji Seika ファルマ