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透析によって集団で新型コロナウイルス感染をした可能性が高い

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2013年07月03日 PM02:13

新型コロナウイルスの集団感染

サウジアラビア東部で発生した新型コロナウイルスの集団感染についての研究で、人から人への感染は外来透析で発生しやすいことなどが明らかとなった。サウジアラビア保健省Global Center for Mass Gatherings MedicineのAbdullah Assiri氏らが、NEJM誌電子版に2013年6月19日に報告している。



集団感染が見られたのは4つの医療機関である。そこで発症者の医療記録を調べて、臨床情報と人口統計学的情報を得て患者と接触があった家族や医療従事者等を追跡して発症の有無について調べた。

曝露の可能性については「症状のある確定例または可能性例と面と向かって対応した」「症候性の患者を担当する医療従事者によるケアを受けた」「症候性の患者と病院の備品を共有した」とした。

(この画像はイメージです)

透析で集団感染



サウジアラビアの医療機関で11人の可能性例と23人の新型コロナウイルス確定例が報告された。現時点で15人が死亡しており、6人は回復、2人は入院している。

いずれも患者はそれぞれ違う症状で入院、もしくは病院を受診しているのだが、症状に一貫性はなかった。また透析についても同じ時間に受けていた患者が確定することもあったのだが、その後の経過については様々であった。

なお集中治療部門で透析を受けていた複数の患者が新型コロナウイルスを確定しており、その後他の病院を受診しており、そちらでも感染源が広がった可能性が高い。

新型コロナウイルスの自然宿主と保有宿主については、明らかになってはおらず、医療機関で発生した人から人への感染の具体的な経路についても明らかになっていない。また無症候の患者からの感染がないとも言い切れない。そのため各国の公衆衛生担当者は、感染予防のための対策を準備する必要があるだろうと著者らは述べている。
(福田絵美子)

▼外部リンク

NEJM誌電子版
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJM

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