医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 海外 > 中国、鳥インフルエンザ感染者111人の特徴について公表

中国、鳥インフルエンザ感染者111人の特徴について公表

読了時間:約 1分22秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2013年06月14日 PM02:13

中国で広がっている、新たな鳥インフルエンザの感染確定している111人の特徴がわかった。中国浙江大学のHai-Nv Gao氏らが、New England Journal of Medicine誌電子版に2013年5月22日に発表した。WHOは感染確定例が131例で、そのうち32例が死亡したと報告しているのだが、この疾患の特徴や重症化の危険因子としては明らかとなっていなかった。



著者らは、カルテを利用した研究を実施した。13年5月10日までに111人の情報を得た。111人のうち85人はICUに入院し、30人が死亡していた。患者の年齢の中央値は61歳で、42.3%は65歳以上であった。



全体の61.3%の患者は基礎疾患を持っていたのだがその中でも多かったのは、高血圧、糖尿病、冠疾患、慢性閉塞性肺疾患であり、妊婦も2人含まれている。

鳥インフルエンザの感染源である、生きたニワトリと接触があった日が特定できている62人のデータを利用して潜伏期間を調べた所、5日となった。

(この画像はイメージです)



感染以降の経過を調査

症状として多かったのは、発熱、咳で、痰、息切れなども半数以上の患者に認められた。全体の13.5%の患者に下痢または嘔吐があった。

その他にも多くの患者がAST、クレアチンキナーゼ、乳酸脱水素酵素値が上昇していた。



検査としては全員にX線が行われたのだが、108人に肺炎が見られた。最も多かったのは両肺のすりガラス様陰影である浸潤影であった。



抗ウイルス薬治療は108人に対して、発症から7日の時点で開始されていることが多かった。また発症から48時間以内に投与を開始できた患者は9.9%であった。入院日と抗ウイルス薬投与開始日が同定できた108人のうち、17人は入院前に、72人は入院から24時間以内に初回投与を受けており、24時間超での治療開始は19人であった。

入院患者のうち30人が死亡、49人は完治して退院し、30人は引き続き入院している。1人は入院しないまま死亡し、1人は完全に回復した。死亡した全員が肺炎とARDSを発症していた。(福田絵美子)


▼外部リンク

New England Journal of Medicine誌電子版
http://www.nejm.org/

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 海外

  • 新型コロナ感染がきっかけで糖尿病?相互作用を探る国際レジストリ「CoviDIAB」発足
  • 全身麻酔に使用されるハロゲン化揮発性麻酔薬は、温室効果ガスとして100年以上残存?
  • 50歳以上対象の大規模調査から判明、寿命延伸との関連が示された「活動」とは?
  • 最先端技術を搭載した「チップ」でがんを検出?初期研究で90%以上の精度
  • 卵子が、受精する精子を「選り好み」している可能性