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鳥インフルエンザの原因はオセルタミビル耐性変異か

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2013年06月13日 PM02:13

鳥インフルエンザウイルス

重症の呼吸器疾患患者から分離された鳥インフルエンザウイルスは、オセルタミビル耐性変異を獲得して、そのことが転帰不良に関係していた可能性があるとわかった。Shanghai Public Health Clinical CenterのYumwen Hu氏らが、Lancet誌電子版に2013年5月29日に報告している。



著者らは、入院したA/H7N9感染確定例14人から採取した標本を対象として、その中に含まれているウイルス量と抗ウイルス薬耐性変異の有無を調べ、そこから臨床経過との関係を調べた。

14人全員、入院前日または前々日から、オセルタミビルの投与を受けており、4人の患者にはペラミビルも用いられた。またその他には、メチルプレドニゾンを投与された患者もいた。



入院直後から咽頭、便、血清、尿を採取して、その中に含まれているウイルス量を調べた。そしてウイルスRNAのシーケンスを分析して、ノイラミニダーゼ阻害薬抵抗性を付与することによって起こる変異の有無も調べ、臨床転帰との関係について検討した。


(Wikiメディアより引用)


咽頭スワブのウイルス量

患者全員が肺炎を発症したのだが、その内の半数は機械的換気を必要することなかった。機械的換気を受けた患者の中で4人は急性呼吸窮迫症候群を発症し、残りの3人はさらに悪化したため体外膜型酸素付加装置が必要になり2人が死亡した。



入院期間中に採取された咽頭スワブのウイルス量の最大値は、重症の患者の方が高かった。抗ウイルス薬の投与を行った後、11人の患者の咽頭スワブウイルス量が減少していた。また抗ウイルス薬投与を受けても、ウイルス量が高いレベルを保っていた3人が体外膜型酸素付加装置が必要になった。

発症から48時間を過ぎて投与を開始した場合に、抗ウイルス薬が多くの患者の咽頭スワブ中のウイルス量の低下と関係していた。投与を開始した後にウイルス量が減少した患者は経過は良好であったが、NA遺伝子にArg292Lys変異が現れた患者は治療は失敗に終わった。(福田絵美子)

▼外部リンク

Lancet誌電子版
http://www.thelancet.com/journals/lancet/

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