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太陽の光は血圧を低下させる

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2013年05月22日 PM07:13

国際研究皮膚科学会で発表

太陽の光には、ビタミンDの生成だけでなく、血圧を低下させるという作用があることを、英エジンバラ大学のリチャード・ウェラー博士がエジンバラで8~11日に行われた「第6回国際研究皮膚科学会」で発表した。

(この画像はイメージです)

紫外線照射で一酸化窒素が放出

研究では、被験者24人に日焼けマシーンで紫外線A波(UVA)を20分間当ててもらった。その結果、1時間で血圧が4mmHg低下した。紫外線をカットして、熱のみを肌に届くようにした場合には、血圧の低下はみられなかったという。

ウェラー博士は、「肌が太陽の光すなわち紫外線に当たることで、皮膚内に蓄積された硝酸塩(NO3)が切り離され、血管拡張作用()のある一酸化窒素(NO)に変換し、血中に放出されるのではないか」と推測している。

ビタミンD量に変化なし

降圧作用がビタミンDによるものではないことを示すために、研究では紫外線A波(UVA)が使用された。骨を作るのに重要なビタミンDを生成するのは紫外線B波(UVB)。体内のビタミンD量には変化がなかった。

研究チームは、太陽光が血圧を下げることが証明されたため、心筋梗塞や脳卒中のリスクを減らすことに役立つと考えている。

高血圧リスクのほうが皮膚がんリスクよりも80倍高い

また、紫外線による皮膚がんのリスクについては、「英国において、高血圧により心血管疾患や脳卒中を引き起こす可能性は、皮膚がんのリスクよりも80倍も高い」とウェラー博士。

日光は心臓血管系のために有意義で、皮膚がんのようなデメリットよりもメリットの方が大きいとの考えを示した。(太田みほ)

▼外部リンク

エジンバラ大学のプレスリリース
http://www.ed.ac.uk/news/2013/sunshine-080513

第6回国際研究皮膚科学会
http://www.iid2013.org/welcome/

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