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動物性脂肪から植物性脂肪に変更することによって死亡リスクが上昇

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2013年03月29日 PM12:13

動物性脂肪と植物性脂肪の関係性

これまでは飽和脂肪酸が多く含まれている動物性脂肪ではなく、多価不飽和脂肪酸が豊富な植物性脂肪に切り替えることによって心疾患になるリスクが抑制されると考えられていた。しかしこのことを覆されるような結果が報告された。

植物性脂肪を推奨するということは「常識」と考えられていることが多く,多数の国で食事指針の考え方となっている。米国立衛生研究所の関連機関の1つである,米国立アルコール乱用・アルコール依存症研究所膜生化学・生物物理学研究所のChristpher E. Ramsden氏らが調査を行った。

食生活に介入していない対照グループと,リノール酸への切り替えを指導した介入グループに分けて死亡リスクなどを検討した豪州の約40年前の試験を再度解析した結果,介入グループのほうが死亡リスクが上昇するということが分かった。

(Wikiメディアより引用)

リノール酸の効果

リノール酸はn-6系の必須脂肪酸のことであり、ヒトを含む哺乳動物にとっては、食事からの摂取が不可欠な栄養素である。リノール酸が欠乏してしまうと、髪がパサついたり抜け毛になってしまう。また創傷の治癒が遅れてしまったり血中コレステロール値や中性脂肪値を低下させるというような働きがある。

現在はリノール酸が心臓病や死亡リスクを低下させるかを研究したデータは報告されていない”。今回の研究では過去のデータを見ることによって、根拠のない指導に基づいた動物性脂肪から植物性脂肪であるリノール酸に切り替えるグループと、何もしないグループに分けて、分析したものである。

この研究では切り替えたグループの5年後の死亡リスクはそうではないグループの1.62倍、循環器の病気による死亡が1.70倍、心臓病での死亡が1.74倍といずれも切り替えを行ったグループの方がリスクが上昇していた。

そのうえRamsden氏らが2010年に行った別の解析データを見ても、リノール酸へ切り替えたことによる死亡リスクは、いずれも上昇傾向であったということである。(福田絵美子)

▼外部リンク

MT pro
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1302/1302012.html

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