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    高齢者へのPPI長期処方は1年間の死亡率の上昇と関係あり

    読了時間:約 2分31秒  2013年03月16日 PM08:13

    PPIを処方された高齢者と死亡率のリスクの関係

    プロトンポンプ阻害薬(PPI)を処方された高齢者は、1年死亡率を高める可能性があるということが、イタリアParma大学病院のMarcello Maggio氏らの研究で明らかとなった。調査についての詳細は、JAMA Internal Medicine誌電子版に2013年3月4日に報告されている。

    この数十年間ではPPIの処方は増加しており、特に高齢者へ処方することが増えている。PPIは胃食道逆流症や消化性潰瘍の治療において、ヒスタミン受容体拮抗薬よりも効果が高い。しかし近年、PPIの長期使用と骨折、感染症、肺炎などのリスクが上がるという報告がある。

    また、急性期病院の内科病棟などに入院している患者に対してPPIの処方する場合には、不適切なケースが含まれていると考えられている。PPIには、栄養素の吸収を阻害することや、非ステロイド性抗炎症薬、抗血小板薬、ビスホスホネートなどの薬剤の効果を減弱させる可能性あると考えられている。そのため入院したことがある高齢者は、影響を受けやすいと考えられている。

    (この画像はイメージです)

    PPIの長期処方は死亡率の上昇と関係あり

    そのため著者らは、イタリアで行われた観察研究のデータを利用して、高齢者に対する長期的なPPIの処方をすることで、死亡や再入院に影響を及ぼすかどうかを調べることにした。

研究対象は07年4月1日~6月30日までにイタリアで急性期病院11カ所を退院した、65歳以上の高齢者491人で、退院直後からPPIを使用することと死亡、あるいは、再入院についての関係を評価した。この研究の結果、1年間に死亡した患者は、PPIを処方しなかったグループが10.4%、処方をしたグループでは18.4%であった。

    急性期病院退院後の高齢者がPPIを使用した場合は、1年間死亡する確率が上昇するという事が明らかになった。「今回の結果を確認する試験の実施は必要だが、研究の結果が発表されるまでは、高齢者へのPPIの長期投与は慎重に行うべきである。また投与期間も定期的に検討し、必要のない長期投与を避けることが大切である」と著者らは述べている。

    ▼外部リンク

    JAMA Internal Medicine誌電子版
    http://archinte.jamanetwork.com/

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