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ぜんそく治療薬のオマリズマブが慢性じんましんを緩和

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2013年03月15日 PM07:13

抗ヒスタミン薬の効かない患者に有効

ドイツのベルリン・シャリテ大学病院の国際研究チームは、ぜんそく治療薬のオマリズマブ(商品名:ゾレア皮下注用)が、H1-抗ヒスタミン薬による効果が現れない慢性じんましん患者に有効であることを実証した。

多施設共同第3相試験の結果が米医学誌「New England Journal of Medicine」に7日、発表された。

オマリズマブは免疫グロブリンE(IgE)に対する抗体医薬である。2003年に米国で、05年に欧州連合(EU)で承認され、日本は2009年に製造承認を取得。46か国で承認されている。

(この画像はイメージです)

無作為にオマリズマブかプラセボを皮下注射

マークス・マウラー医師が率いる国際研究チームは、少なくとも突発性慢性じんましんを6か月患っている米国と欧州の12~75歳を対象に323人を調査。

患者は無作為に3つの異なる用量(75mg、150mg、300mg)のオマリズマブまたはプラセボを4週間ごとに3回、皮下注射を受けた。痒みの改善度を0~21ポイントで評価。

高用量(150mgと300mg)において、それぞれ8.1ポイントと9.8ポイントの評価があった。プラセボ群では5.1ポイントで、高用量よりも低い評価だった。

高用量グループの53%でじんましんが消えた

二次エンドポイントの結果では、300mgのグループの53%が3か月後にじんましんが消えたという。150mgでは23%、75mgでは18%、プラセボ群は10%。じんましんとかゆみが消えた患者は、300mgで44%、150mgで11%、75mgで16%、プラセボで5%だった。

ただ、300mgの高用量グループ79人中5人に重篤な合併症が起こった。

「急性じんましん」や「慢性じんましん」は誘因が明らかでないじんましんで、通常は抗ヒスタミン薬による薬物療法で効果が期待できる。今回の研究により、「抗ヒスタミン薬が十分に効かない10%程度の慢性じんましんの患者にとって、オマリズマブによる新しい治療法は大きな進歩である」とマウラー医師は語った。(太田みほ)

▼外部リンク

米医学誌「New England Journal of Medicine」
http://www.nejm.org/

ベルリン・シャリテ大学病院のプレスリリース
http://idw-online.de/

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