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ビスフェノールAが脳の発達を妨げる 米研究

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2013年03月05日 PM12:13

ビスフェノールAに関する新たな研究

化学物質ビスフェノールAが、中枢神経系の初期発達に必要不可欠な遺伝子を抑圧してしまう危険性があると、デューク大学のウォルフガング・リートケ博士らが、専門誌Proceedings of the National Academy of Sciencesに研究論文を発表した。

(Wikipediaより引用)

ビスフェノールAは、ポリカーボネートやエポキシ樹脂などのプラスチック製品によく用いられている。人体に取り込まれる経路は、食品や飲料品の容器であるボトルや缶から、食事を通して摂取される場合が多い。

KCC2の働きを妨げ、神経回路の形成に影響を及ぼす

人間とネズミの神経細胞の細胞溶媒をそれぞれビスフェノールAに露出した結果、ビスフェノールAがKCC2の塩素濃度を下げる働きを妨げることが分かった。さらに、細胞溶媒だけでなく、実際の実験用ネズミにも試してみると同じ結果が得られた。

ニューロンが発達する過程で、細胞中の塩化濃度は発生期の神経を脳内の適切な位置に誘導するのに重要である。ニューロンが発達するにつれて、KCC2と呼ばれる塩素輸送体によって、塩素は細胞の外側に押し出される。万が一、塩素濃度が高いままであると、神経回路がしっかりと形成、接続されない。

今までの研究で、尿中に検出される高度のビスフェノールAが行動障害、生殖異常、心臓疾患や肥満に関連していることが既に判明していた。これを受けて、アメリカでは、2012年にFDA(食品医薬品局)が哺乳瓶へのビスフェノールAの使用を禁止した。(長谷川優喜)

▼外部リンク

PNAS: Bisphenol A delays the perinatal chloride shift in cortical neurons by epigenetic effects on the Kcc2 promoter
http://www.pnas.org/

Huffington Post: BPA Could Affect Brain Development By Impacting Gene Regulation, Study Finds
<a href="
http://www.huffingtonpost.com/2013/02/28/bpa-gene-regulation-brain-development_n_2776474.html” target=”_blank”>http://www.huffingtonpost.com/

TIme: How BPA May Disrupt Brain Development
http://healthland.time.com/

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