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米国小児科学会 小児急性中耳炎ガイドラインを改訂

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2013年03月03日 PM12:13

小児急性中耳炎の管理について、新ガイドラインが発表される

25日、米国小児科学会は、小児急性中耳炎の治療に関する新たなガイドラインを、専門誌Pediatricsに発表した。それによると、同学会は、不必要な抗生物質の処方を制限する厳しい基準を設定し、感染を繰り返す小児に予防のための抗生物質を投与しないよう忠告した。

(Wikipediaより引用)

この改訂は、2004年に発行されてから9年を経て、初めての改訂となる。2004年の勧告には、深刻な症状の発現、中耳滲出液、中耳の炎症の兆候という3つの診断基準が述べられていたが、専門家の間では、抗生物質を必要としない他の原因による耳の痛みと混同してしまうのではないか、と批判されてきた。

改訂版の主な内容

これに対して、2013年の新ガイドラインは、ティンパノメトリー検査か空気圧耳鏡検査によって中等度から重度の鼓膜の腫脹が確認されるか、もしくは、急性外耳炎が原因でない耳漏が新たに発現していることが、小児急性中耳炎の診断に不可欠であるとした。

大半の小児は抗生物質を投与しなくても、感染が改善する場合が多いが、生後6ヶ月以上の深刻な症状の小児、すなわち、中等度から重度の耳痛、39度以上の体温で48時間以上の軽度耳痛、もしくは鼓膜の破れが確認されれば、抗生物質の投与の継続が推奨される。急性中耳炎管理には、疼痛の評価を含めるべきであり、見られる場合には、それに適した治療を行うべきとも明言されている。(長谷川優喜)

▼外部リンク

Pediatrics: The Diagnosis and Management of Acute Otitis Media
http://pediatrics.aappublications.org/

Clinical Advisor: New AOM treatment guidelines emphasize watchful waiting
http://www.clinicaladvisor.com/

Medscape: Pediatric Ear Infection: Updated AAP Treatment Guidelines
http://www.medscape.com/

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