医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 行政・経営 > 厚生労働省、リレンザ吸入後にアナフィラキシーショック患者情報を発表

厚生労働省、リレンザ吸入後にアナフィラキシーショック患者情報を発表

読了時間:約 1分25秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2013年03月02日 PM08:13

リレンザ吸入後アナフィラキシーショック

抗インフルエンザ薬のリレンザを吸入した後に、アナフィラキシーショックを起こしたという例が複数でている。またその中には死亡した例も含まれているということが明らかとなった。

厚生労働省は2月27日に、アナフィラキシーショックを起こした2例について経過を公表した。

2009年4月から2012年11月までに報告された副作用のうち、アナフィラキシーショックを起こしたという報告は6例。また因果関係が否定できないというものが、3例あった。そのうちの1例は、吸入した当日に死亡した。



1例目は、気管支喘息になったことがある30歳代の女性である。家族がインフルエンザに罹ったため医療機関を受診した。その時点で患者は、感染性胃腸炎になって嘔吐を繰り返していた。受診時の所見は、体温38.6℃、SpO295%、血圧80/50mmHg。点滴を実施し、予防投与の目的でリレンザを吸入した。

そのすぐ後から呼吸苦と、四肢硬直、閉眼状態、脈触知不能となって、エピネフリンの投与、心臓マッサージ、気道的挿管を施行したが、他院へ搬送した後に死亡した。

併用した薬は、非ピリン系感冒薬、レボフロキサシン、レバミピド、ベルべリン、アセトアミノフェン、イセパマイシン、セフトリアキソン、維持液である。





(Wikiメディアより引用)

因果関係が否定出来ない例を認める

2例目は10歳代女性。発熱や咳が確認されて、インフルエンザと診断された。2日後に体温が上昇したためリレンザを吸入。その後から気分の不快を認めた。しかし症状が悪化し高熱も持続したため、救急外来を受診。

診断室へ入る際に意識消失、顔面蒼白となり、心停止。直ぐに心臓マッサージを受けて意識を回復、その後、治療を受けて症状が改善している。併用薬は鎮咳薬、セネガ、桜皮エキス、ツロブテロール、アセトアミノフェン、トラネキサム酸、エプラジノンである。



因果関係が否定できない例もあったということで、グラクソ・スミスクラインは、ザナミビルの添付文書を改訂。「アナフィラキシー様症状」としていた副作用名を「ショック、アナフィラキシー」と改めている。(福田絵美子)

▼外部リンク

リレンザの使用上の注意改訂のお知らせ
http://glaxosmithkline.co.jp/medical/revision/pdf/2012120610.pdf

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 行政・経営

  • 【諮問会議】中間年調査の実施確定-骨太方針原案に記載なく
  • 【九州豪雨】卸の営業所が機能停止に-医薬品供給は連携でカバー
  • 【薬害オンブズ会議】観察研究の登録中止を-アビガン高致死率に懸念
  • 【理研が世界初】コロナ薬候補の抽出成功-既存薬からスパコン「富岳」で
  • 国立精神・神経医療研究センター、DMDのレジストリ構築-「ビルテプソ」を長期的評価