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レーザープリンターから重金属を含む粒子が排出され健康被害の可能性 ドイツ

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2013年03月01日 PM06:13

北ドイツ放送が環境省の調査結果をリーク

レーザープリンターはオフィスや家庭で利用されている。家庭用のプリンターといえばインクジェットが主流だが、最近ではレーザープリンターの価格が安くなるにつれ、家庭での普及が増加傾向である。

ドイツ連邦環境省は、10機種の粒子状物質排出テストを行った。その結果、多くの機種がナノ粒子と呼ばれる小さな粒子を数十億個も排出していたことが判明。

Image:by Sean MacEntee

環境専門家や毒物学者は、こうしたナノ粒子は健康に影響を及ぼす可能性があると警告している。

環境省は分析結果を公表せず、秘密裏に管理していた。ドイツテレビ局NRD(北ドイツ放送)が25日、消費者情報番組「Markt」において、情報をリークした。

重金属を含む粒子が数十億個排出

「Markt」で公開された情報によると、「コニカ・ミノルタMagicolor 4650EN」がA4サイズの印刷ごとに33億個の粒子を排出、検出された元素はケイ素と鉄。続いて、「エプソンEPL N3000」がケイ素、硫黄、クロム、鉄、亜鉛、臭素を含んだ粒子24億個を空気中に排出していた。

「ブラザー HL5240」も粒子を14億個排出しており、含まれていたのは鉄、ケイ素、チタン、臭素である。

ヒト肺細胞を損傷

フライブルク大学の研究で、これらの粒子がヒト肺細胞を著しく損傷する可能性が示された。また、強い不快感や咳、涙目、疲労感、鼻血、喘息などのアレルギー反応が報告されている。

調査されたプリンター10機種のうち8機種が、オリジナルまたは改造され販売されている。NDR編集部の問い合わせに対し、コニカ・ミノルタはノーコメント。ブラザーは、「調査結果とオフィスの状況との間の相関関係は認められていない」とコメント。エプソンは「市場に出ている製品は、品質管理、適用されるすべての法律を満たしている」と語った。

だが、今のところ室内におけるナノ粒子の排出量についての法的な制限はないのが現状だ。(太田みほ)

▼外部リンク

北ドイツ放送(NDR)
http://www.ndr.de/

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