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睡眠不足が711の遺伝子活動に影響を与える 英研究

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2013年03月01日 AM07:13

全遺伝子を対象にした初めての研究

睡眠不足が炎症や免疫機能、ストレス応答などに関係する数百の遺伝子に影響を与えるという研究結果を英サリー大学の研究チームが25日、米科学誌「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」に発表した。

どのくらいの遺伝子が慢性的な睡眠不足により影響を受けているのかが研究されたのは初めてである。

(Wikiメディアより引用)

免疫機能やストレス応答などの遺伝子に変化

研究は26 人(男性14人、女性12人)を対象に行われ、被験者らは、まず1 週間の間、6時間以下(平均5.7時間)の睡眠をとった。その後、同じ被験者に1週間、10時間の睡眠をとってもらった(平均8.5時間)。

それぞれの週の終わりに、被験者らは40時間寝ずに起きていてもらった。その間、3時間ごとに血液を採取、遺伝子の活動を比較。その結果、1週間の睡眠不足で711の遺伝子に影響があったことが判明した。

睡眠制限後、444の遺伝子の活動が下方制御され、267の遺伝子の活動が上方制御された。これはヒトの遺伝子数約2万3000個の3.1%にあたる。影響を受けた遺伝子は炎症や免疫応答、ストレス応答に関与していた。

代謝を制御する遺伝子にも影響

研究を率いたカーラ・メラー=レヴェット博士によると、睡眠不足は慨日リズムを乱し、代謝を制御する遺伝子の働きをも低下させたという。

過去の多くの研究で、睡眠不足が、心臓病、糖尿病、肥満などに関係することが示されているが、今回の研究で、明らかに、睡眠は身体の再構築と機能維持に重要であることが分かった。

わずか1週間、睡眠を規制しただけで、遺伝子活動に影響があるとなると、慢性的睡眠不足の人のダメージは計り知れない。実際に新しい細胞や組織を補充し、置き換えることができなければ、変性疾患につながる。(太田みほ)

▼外部リンク

米科学誌「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」
http://www.pnas.org/

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