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3Dプリンティングを使って、耳を作ることに成功

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2013年02月28日 AM09:13

耳の軟骨の復元に成功

米コーネル大学の科学者たちが、3Dプリンティングを使って人間の耳にきわめて近い品質の耳を作ることに成功した。3Dプリンティング技術は、近年、医療業界でも幅広い分野で注目されている。

人間の耳の軟骨は、柔軟でありながら丈夫という独特な資質を持つため、これまで人工的に再現することは非常に困難であった。

(Cornell University News Releaseより)

原物そっくりの耳作り

同大学の科学者らは、人間の耳の3D画像を使い、できたプラスチックの型にネズミの尾から採取したコラーゲンを含むジェルを注入し、さらに牛の耳から採取した軟骨組織を加えた。

型を設計するのに半日、造形に丸1日、ジェルを注入するのに30分、そしてその15分後には耳が完成する。

3Dプリンティングで作られた耳が、実用的かどうか調べるために行われた実験では、実験用ネズミの背中の皮膚の下に耳が移植された。軟骨組織は徐々にコラーゲンの周りに発達し、3ヶ月後には形や大きさは保持したまま、軟骨組織がすべてコラーゲンに取って代わった。

この技術は、将来的に小耳症の治療に用いられることが願われる。小耳症とは、出生時に耳の形成が不完全な先天性奇形であり、現在のところ完全な治療法は見つかっていない。また、病気や事故によって、耳を失くした人たちの希望にもなりうる。(長谷川優喜)

▼外部リンク

Cornell University
http://www.news.cornell.edu/

Plos One:High-Fidelity Tissue Engineering of Patient-Specific Auricles for Reconstruction of Pediatric Microtia and Other Auricular Deformities
http://www.plosone.org/

NPR:Print Me An Ear: 3-D Printing Tackles Human Cartilage
http://www.npr.org/blogs/health/

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