医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 行政・経営 > 厚生省 ダニ媒介性疾患「重症熱性血小板減少症候群」 4人目の死亡確認

厚生省 ダニ媒介性疾患「重症熱性血小板減少症候群」 4人目の死亡確認

読了時間:約 1分41秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2013年02月21日 AM09:13

疑わしい症例を現在調査中

平成25年2月19日、厚生労働省は、(SFTS)について、新たに1名の死亡者が判明したことを発表した。これで国内感染者は4名となる。

平成25年2月18日までに判明している感染者は

山口県:成人女性1名 昨秋に死亡。最近の海外渡航歴なし
愛媛県:成人男性1名 昨秋に死亡。最近の海外渡航歴なし
宮崎県:成人男性1名 昨秋に死亡。最近の海外渡航歴なし

となっていた。今回新たに判明したのは、広島県の成人男性。この男性は、昨年夏に死亡している。

厚生省では、山口県で初めてSFTSの死亡例が確認されてから、医療機関に対し情報提供を求めており、現在、疑いのある症例が数件寄せられていることから、今後も感染数が増える可能性がある。

(血を吸った雌のフタトゲチマダニ Wikiメディアより引用)

野外調査を今後実施する予定

広島県の男性は、

発熱,消化器症状(吐血,下血)。マダニによる刺し口なし,発疹なし。

の症状を発症し死亡した。主治医は、平成25年1月30日付けの厚生労働省の通知を確認後、2月1日に情報提供を行った。

そして、2月8日に冷凍保をしていた検体を国立感染症研究所に送付し、2月18日にSFTSウイルスであることが確定され、このSFTSウイルスは、国内で発見されているウイルス株に非常に似ていることも確認されている。

広島県では、2010年から11年にかけて広島市佐伯区五日市町と広島市安芸区矢野でマダニの定点調査を実施しているが、その際、フタトゲチマダニなど3属11種のマダニ類を確認している。

田村憲久厚生労働相は、今はマダニが活動するシーズンではないため、マダニが野山に増えてくるシーズンになれば早急に調査を行いたいとしている。

なお、厚生省では、引き続き情報提供を求めている。

情報提供及び協力依頼
【情報提供を求める患者の要件】
38 度以上の発熱と消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血のいずれか)を呈し、血液検査所見で血小板減少(10 万/mm
3未満)、白血球減少(4000/mm3未満)及び血清酵素(AST、ALT、LDH のいずれも)の上昇が見られ、集中治療を要する、若
しくは要した、又は死亡した者。
ただし、他の感染症によること又は他の病因が明らかな場合は除く。

(吉沢実香)

▼外部リンク

厚生労働省 平成25年2月19日
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002vich.html

厚生労働省 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/

広島県:県内における重症熱性血小板減少症候群患者の発生について
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/57/sfts.html

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 行政・経営

  • 明薬大と結核予防会が協定-臨床教育、研究で連携強化
  • 【筑波大研究グループ】検体測定室に医療経済効果-少ない費用で糖尿病早期発見
  • 【医療保険部会】高額薬の保険外扱いに慎重-医療保険部会で論点
  • 【規制改革会議が意見】オンライン服薬指導解禁を-対面組合わせの仕組み要求
  • 【政府協議会】地域の「予防」促進目指す-ヘルスケア産業育成で行動計画