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ルワンダの医療、成功の秘訣

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2013年02月08日 AM01:13

悲惨な過去

ルワンダと言えば、1994年のルワンダ虐殺で100万人にも上ると言われる犠牲者を出し、さらに200万人の住む場所を奪った事実は、まだ記憶に新しい。しかし、そのルワンダが、今、アフリカのモデルとして注目されるほど、公衆衛生において成功を収めている。

20年前のルワンダでは、国民の95%以上は浄水を手に入れられず、税金はほぼ徴収されていなかったに等しい。エイズ、マラリア、結核、水系伝染などの感染性疾患は蔓延し、さらなる人口減少を招いた。

(この画像はイメージです)

急速な医療の発展

今日のルワンダはまさに変革を遂げた、と言っても過言ではない。国境近くの治安は改善され、GDP(国内総生産)は過去10年間で3倍以上にふくれあがった。近隣諸国と比べても、成長に伴う貧富の差は小さい。1994年に28歳だった平均寿命は、56歳まで伸びた。

エイズに対して適切な治療を受ける人は、10年前にほぼゼロに等しかったが、諸外国からの資金援助もあって、今では108000人と言われている。国民の約98%は、何らかの形で健康保険に加入している。

妊婦死亡率は、2000年以来、60%削減され、5歳以下の子どもの死亡率も同じように70%削減された。約1100万人の人口を抱える同国の医療を支えるのは、約45000人いる医療従事者である。ちなみに、医師は約625人、看護師は約8000人しかいない。

この医療従事者がマラリア、肺炎、下痢、家族計画、胎児の検診、児童の予防注射などの一時診療において、大きな役割を果たしている。各地域に根ざして医療を提供する彼らのおかげで、結核の治療、エイズの抗レトロウイルス薬によるコントロールにおいて、同国は高い成功率を収めている。(長谷川優喜)

▼外部リンク

BMJ:Reduced premature mortality in Rwanda: lessons from success
http://www.bmj.com/

New York Times:Rwanda’s Health Care Success Story
http://www.nytimes.com/

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