医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 海外 > お茶ポリフェノールの分子生物学的相互作用を発見―テロメアと安定結合

お茶ポリフェノールの分子生物学的相互作用を発見―テロメアと安定結合

読了時間:約 1分7秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2012年12月15日 PM07:13

ドイツ・ヤコブス大学の研究

お茶を定期的に飲む人は、ほとんど飲まない人または、全然飲まない人よりも、骨粗しょう症やガン、心循環系の疾患が少ないことは、知られている。

これまでのところ、お茶の健康効果はポリフェノールの抗酸化作用に起因すると考えられていた。

ドイツ・ブレーメンのヤコブス大学(Jacobs University Bremen)のニコライ・クーネルト(Nikolai Kuhnert)教授の研究チームは、初めて、お茶とヒト細胞の遺伝物質()との間の分子生物学的相互作用を発見した。同大学が4日、発表した。

(写真はWikiメディアより引用)

染色体のテロメアと結合

遺伝子はDNA二重らせん構造からなり、それがさらに巻いた構造をとり染色体を成す。茶ポリフェノールは、染色体のテロメアと呼ばれる領域に特定的に結合し、安定させることが分かった。

テロメアは細胞分裂における染色体の正常な分配に必要とされ、ポリフェノールと結合したテロメアは、頻繁な細胞分裂を即し、細胞老化を阻止するのである。染色体の不安定化は細胞死や発ガンの原因となる。

このポリフェノールの効果は、特に紅茶と緑茶でみられた。

茶ポリフェノールだけがテロメアを安定化

実験はショウジョウバエを用いて行われ、お茶を飲ませたショウジョウバエの寿命が20%伸びた。原則的に、テロメアとこのように結合できれば、どの化合物でも同様な効果を持っているはずだ。

だが、クーネルト教授によると、今のところ、茶ポリフェノール以外の天然物質でテロメアを効果的に安定化させる物質は発見できていないという。

また教授は、この遺伝子情報における正の安定効果は、長期的にみて、生物全体の健康と寿命を向上させることが可能だと考えている。

▼外部リンク

ヤコブス大学のニュース
http://www.jacobs-university.de/

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 海外

  • ウソ?本当?「サプリメントで健康になれる」を調査した結果…
  • 【話題】臓器が左右逆の女性、心臓はさらにすごいことになっていた!
  • 切除不能な膵臓がん患者の余命を延長させた「3つの因子」
  • 大規模調査で判明!見た目の美しさは、意外なところで評価されていた
  • 喫煙や飲酒より危険!成人死亡例の20%と関係する「危険な食生活」とは?