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高齢者が降圧薬を服用すると45日間は骨折リスクが上昇

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2012年12月06日 PM08:13

高齢者が降圧薬を開始すると骨折リスクが上昇

高齢者が降圧薬の服用を開始すると、転倒等を含む骨折リスクが上昇するという報告がされた。カナダScarborough病院のDebra A. Butt氏らが行った研究で、高齢者が降圧薬を開始した直後は、転倒だけでなく股関節骨折のリスクも上がるという結果を明らかにした。この研究の論文は、Arch Intern Med誌電子版に2掲載された。



これまでにも降圧薬を高齢者が服用した際の影響についての研究はいくつかあったが、ほとんどが長期的な結果を調べたものであった。

しかし今回は、降圧薬の服用を開始してから45日間という短期間に注目をした。

(写真はWikiメディアより引用)

医療情報データベースを利用しての実験

研究ではカナダにあるオンタリオ州の医療情報データベースを利用した。

まずは処方薬の情報が登録されているデータベースの中からサイアザイド系利尿薬やACE阻害薬カルシウム拮抗薬などの降圧剤を初めて処方された66歳以上の高齢者を選び出す。

それ以外に医療記録データベースなどから、股関節骨折をしたことがある患者を抽出して、先ほどの患者のデータと照合し治療を開始してから45日間の骨折の発生件数を明らかにした。降圧薬と骨折の関係においては、年齢は重要な原因ではないと判断されている。

その結果

、高齢者のなかで降圧薬の投与を開始してから45日間に股関節骨折をした人が多いため、リスクが上昇するという結果が出た。著者らは「投与を開始した時点で、患者だけでなく家族に対しても転倒や骨折のリスクがあることを説明し、注意するように伝える必要がある」と述べている。

▼外部リンク

Arch Intern Med誌電子版
http://archinte.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1392493

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