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心臓手術でのステロイド注射は有害事象を減らさないことが判明

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2012年12月01日 AM12:16

心臓手術中に高用量ステロイドをすると有事事象は減少するのか

高用量ステロイドの単回静注は30日間にある有害事象を減らさないということが、二重盲検無作為化試験で明らかにされた。高用量ステロイドの単回静注というのは、人工心肺を用いた心臓手術を行った場合の炎症反応を軽減するために行われるものである。オランダにあるユトレヒト大学のJan M. Dieleman氏が、JAMA誌2012年11月で報告した。



オランダをはじめとする欧州は、心臓手術を受ける患者に術中に長時間作用型のステロイドを投与する。投与する理由は予防をするという意味がある。だがこれまではステロイドが有害事象を予防できる、ということを示した実験結果はなかった。

米国ではステロイドが逆に有害事象を引き起こす可能性もあると考えられているため、術中投与は行われていない。

今回心臓手術を受ける患者に高用量デキサメタゾン投与をすることが及ぼす影響を調べるために、8カ所の心臓手術センターで無作為化試験を実施した。

(この画像はイメージです)

実験の結果、有事事象は減少しないということが判明

今回の実験の対象としては、18歳以上で人工心肺を用いた心臓手術を受ける患者である。その中から無作為に高用量ステロイドの単回静注を投与する人と、投与しない人に分けた。判断基準としては30日以内に死亡したかという以外に心筋梗塞、脳卒中、腎不全、呼吸不全に複合で発生した人に限定した。

実験の結果、人工心肺を用いて心臓手術を受ける成人患者にデキサメタゾンを投与しても、30日間の有害事象の発生率は低下しないということがわかった。

▼外部リンク

ユトレヒト大学
http://www.uu.nl/EN/Pages/default.aspx
The JAMA Network
http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1389612

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